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医療

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2型糖尿病のより良いコントロールを目指して −インスリン療法の新展開−

第46回日本糖尿病学会近畿地方会 ランチョンセミナー

2010年03月10日  RSS 

 わが国では、糖尿病人口の増加に歯止めがかかっていないのが実情である。こうした状況をふまえると、合併症の発症・進展の阻止に力を注ぐ必要性がいっそう強まっている。2009年11月3日に京都国際会館で開催された第46回日本糖尿病学会近畿地方会のランチョンセミナーにおいて、名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学准教授の中村二郎氏は早期からの厳格な血糖コントロールの重要性を明らかにしたうえで、SU薬を中心とした経口血糖降下薬による薬物療法の実際、さらにインスリン療法の新しい展開について解説した。

 EDIC Study、UKPDSの10年後のフォローアップ成績であるUKPDS 80において、発症後早期に血糖値を低く保つ努力が長期にわたって血管に記憶され、最終的に細小血管障害のみならず大血管障害の発症抑制にも有効であることが示された点は意義が大きい。これは、血管が高血糖に曝露されている状態を記憶してしまうため、合併症を抑えるためには高血糖が記憶されないよう、できるだけ早く高血糖を解除することの重要性を示唆している。このような概念をEDICでは“Metabolic Memory”、UKPDS 80では“Legacy Effect”と表現している。これらの成績をふまえて中村氏は「できるだけ早期に厳格な血糖コントロールを開始することが重要で、それが合併症の発症抑制につながる重要な鍵である」と指摘した。

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