どんな仕様の仕上げなら、何年持つのか――。躯体だけでなく、非構造部材である仕上げ材の耐用年数にも関心が集まりつつある。建物を長く使い続けるニーズの高まりに加え、建築基準法に基づく定期報告制度の変更で、モルタルなどで張り付けたタイルの全面打診が義務付けられたことなどが背景にある。
外壁などの仕上げ材は、意匠を左右する重要な要素だ。半面、耐久性の検討は見過ごされがちだった。耐久性は施工だけでなく、設計の良しあしにも影響される。
建築研究所は2009年度と10年度の2年間で、建物の長期使用に対応した材料や部材の品質確保をテーマに研究を始めた。この研究の基になっているのは、旧建設省が手掛けた建物の耐久性向上に関する総合技術開発プロジェクト(総プロ)だ。
総プロの成果の一つに、外装塗り仕上げやタイル張り仕上げの推定耐用年数の算定式がある。これまで材料メーカーなどが製品開発の参考にする程度で、一般の設計者が実務で使うことはほとんどなかった式だ。
出展:2010年3月8日号 30〜53ページ
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