トヨタ自動車のリコール騒動に押され、電気自動車(EV)に関する報道が減っているが、もちろん歩みが止まっているわけではない。なかでも、2010年末にEV「リーフ」を発売する日産自動車は着々と準備を進めている。日産は神奈川県横須賀市の追浜工場で、秋から年産5万台のラインでリーフを生産する。
リーフはまず、日本市場と米国市場に投入される。そして2011年初頭には、日産が年間50万台以上のエンジン車を販売する中国でも発売。2012年にはグローバルな展開で、年産数十万台規模を目指す。
日産は、リーフ発売に向けてさまざまな準備を進めており、他企業への営業も展開している。2009年12月には、資生堂が横浜エリアの営業車両としてリーフ10台の導入を発表した。2010年1月には、2014年度までに県内で3000台のEV普及を目指すとする神奈川県の取り組みの一環として、神奈川県と神奈川県タクシー協会が2010年度からの2カ年で100台を導入すると発表した。また、日産は充電インフラ整備に関して、全国旅館生活衛生同業組合連合会と協定を結ぶなど、周辺環境整備にも積極的な姿勢を見せている。
いよいよEVが普及の時を迎えそうだ。多様な車両が登場し、充電インフラ整備も地道に進み、ユーザー層も広がりつつある。そんなEV市場に商機を見い出した企業が続々と新規参入している。そのなかでも、特に注目したいのは「EVベンチャー」と呼ばれる新興メーカーの動きだ。彼らは、従来の自動車メーカーとは違った発想でEVをつくり、今までにない販売網でEVを売る。
















