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「サスティナビリティ」が決める未来(その2)---「もの」がなくなる「ものづくり」

2010年03月01日  RSS 

 前回は、新興国(主に中国とインド)の爆発的な人口増加と経済成長によって、これから「あらゆるものが足りなくなる」という見通しについて解説しました。世界人口の4割を占める中国とインドで需要が激増し、エネルギーや資源、食料、水などの「需給逼迫」という問題が顕在化するだろうと筆者は予見しています。

 「不足」には、生産が追いつかないということと、物理的に足りないという両方の意味があります。爆発的な人口の増大に加え、経済的な成長によって購買力が高まること、さらには「米国的ライフスタイル」ともいうべき、大量生産による使い捨てなど、経済力に任せた過剰消費型の生活習慣の広まりに起因する喫緊の問題です。

 このことは多くの産業に大きな影響を与えますが、なかでも「ものづくり産業」が深刻な危機に直面する可能性をはらんでいます。特に製造業やハイテク産業は、材料の調達がビジネスの継続に直接的に影響します。必要な量の材料が入ってこなければ、生産ラインが空いていても稼動させることができなくなってしまいます。すでに世界では、Si(シリコン)やLi(リチウム)をめぐる熾烈な争奪戦が始まっています。

 これからのビジネスを考える際には、「世界のすべての人を満たすだけの資源はない」ということを強く認識しなければなりません。これまでと同じやり方では長く続かないのです。前回も強調したように、社会環境の大きな変化によって、循環型社会を目指す「サスティナビリティ(持続可能性)」という概念が極めて重要となるでしょう。

 今回は、エレクトロニクスや自動車産業などでは不可欠な資源であるレアアース、そしてLiの話題を中心に、サスティナビリティについて解説していきます。

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