金子憲治、相馬隆宏(日経エコロジー)、山根小雪(日経ビジネス)
世界有数の火山大国ニッポン。資源に乏しい国といわれながら、地熱資源はインドネシア、米国に次ぐ世界第3位の賦存(ふそん)量を誇る。だが、この10年、地熱発電所の新設はない。なぜ地熱の活用は進まないのだろうか。

地熱発電は、地下深く井戸を掘り、マグマで温められた熱水と蒸気をくみ上げ、タービンを回して発電する。ひとたび運転を開始すれば、40〜50年もの長期間にわたって、天候などに左右されることもなく、安定して発電できる。電力会社自らがかかわっている地熱発電所が多いのも、出力の変動がなく、ベース電源として利用できる利点があるからだ。
設備利用率は平均で70%だが、国内の地熱発電所の中には90%を優に超えるところもある。風力が約20%、太陽光が約12%であることを考えても、地熱の優位性がわかるだろう。産業技術総合研究所の試算によれば、国内の賦存量は2347万kWにも達するという。
















