昨今のベストセラーには、脳を鍛えるたぐいの本が並んでいる。ニンテンドーDSでも大人の脳を鍛えるソフトが人気だ。情報も物もあふれているのに、なぜか自分の潜在能力を生かしきれていないと感じる人が多いからだろうか。
先日『脳の自律システムの仕組みと性質』の著者、豊田 誠氏と恒例のランチ議論を交わした。豊田氏はかつて日立、富士通などで大型計算機のOSやシステム設計に従事し、現在は産業技術総合研究所サービス工学研究センターの招聘研究員を務める。脳とシステムの両方に詳しい豊田氏との「脳を活性化させる」議論の一部を、パソコンに例えて7つの原則にまとめてみた。
1.積極スワップで空きメモリー確保
メモリーが大きいほど処理が速くなるのはご存じの通り。しかし大人になってから脳のメモリーを増やすのは難しい。だとしたら、いかに速く余計な情報をメモリーから削除してワークスペースを確保するかが大切だ。あれこれ悩みやひらめきを抱え込まずに、ブログなどに書き込むなり、ディスク保存するなりして脳を日々リセットしたい。
2.出力するほど入力が増える不思議
ブログやメルマガ実践者なら体感している通り、情報発信(=出力)するほど入力も増える。ネタ探しでセンサー感度が上がる上、読者や縁者(=接続するネットワーク)が広がるからだ。脳を鍛える本やソフトも悪くはないが、むしろネタ探しで野山や街を歩いたり、ネット縁者と会った方が、入力情報の量と質が高まりそうだ。
出展:日経パソコン 2008年12月8日号
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
















