書籍とは何か。物体として見るならば定型の紙を束としてまとめたものであり、表面には文章が印刷してあるものだ。では電子書籍とは何か――それは文章、すなわち電子的な表現形態はテキストでありテキストファイルである。この考え方に立って、1990年代前半から、一貫して電子環境においてテキストをどのようにして扱うかという問題意識で活動してきたのがボイジャーだ。もともとは「パソコン画面でテキストを読む」という考え方に基づき、米国でパソコンで読む本「Expanded Book」というソフトウエアを販売していたロバート・スタイン氏のVoyger Inc.に、萩野正昭氏ら創業メンバーが共感して立ち上げた会社である。
この経緯から分かるように、ボイジャーは徹頭徹尾、テキストにこだわって事業を展開していくことになる。なにしろ本家Voyagerのスローガンは「Text: the next frontier(テキスト、それは次なるフロンティア)」というものだった。おそらくこれは、米国のSFテレビドラマ「Star Trek(邦題:宇宙大作戦)」のナレーション「Space, the final frontier(宇宙、それは最後のフロンティア)」にちなんなものなのだろう。

















