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環境

ECOマネジメント

「い・ろ・は・す」メガヒットの舞台裏

フロントランナー:最前線の挑戦者たち
〜日本コカ・コーラ ウォーターカテゴリー統括部長 福江晋二

2010年02月10日  RSS 

 「オオカミ少年」

 福江晋二は、社内でこう呼ばれるようになっていた。潰すことができる軽量ペットボトルの採用は決まったものの、決めなければならないことは山積していた。

 ある期日までに決めますと言っておきながら、「もうちょっと待ってください」を繰り返したためである。スケジュール面で、本来なら決定していなければならない重要案件が、何度も先送りされていたのだ。とりわけ、ネーミングやパッケージデザインをどうするか。問題だった。

 発売は2009年5月と決まっていた。発売まで半年を切った2008年のクリスマス。福江たち3人は、クリエーティブ担当の男性のマンションに集まる。懸案であるネーミングをいよいよ決めるためだった。

 福江は、ワインを買って持参する。4人は飲みながら、パンをかじりながら、議論を始めていく。

 候補として、物事の始まりを表す「いろは」というアイデアはあった。商品化後のテレビCMでも使われた「1、日本の2、おいしい3、しぼれる」に通じる着想だったろう。

 だが、「いろは」だけでは、どこか物足りない。話し合いが続く中で、「『す』をつけてみたら」という意見が出る。

 これなら「ロハス(健康と持続可能性のライフスタイル)」とも、語呂が重なる。ロハスはそのまま訳せば「生き方」を表す言葉だった。が、定義は曖昧(あいまい)となっていて、環境などの関連する商品やサービスを指す言葉として使われていた。

 「い・ろ・は・す」のネーミングは、こうして決まっていく。

 だが、問題はまだ残っていた。


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