このページの本文へ
建設

 国土交通省の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」(座長:中川博次京都大学名誉教授)の第4回会合が2月8日に開かれ、有識者の委員が意見を初めて発表した。この日は中川座長を除く8人の委員のうち、4人がそれぞれの専門的な見地から論点を提起した。

 まず、地盤工学が専門の宇野尚雄岐阜大学名誉教授は、堤防の質的強化と越水対策の方向性を示した。場所の重要度に応じて堤防を分類することも提起した。

有識者会議後の会見に臨む三日月大造国交政務官。第4回会合から堤防強化の具体策や森林による保水能力の評価など、委員による専門的な議論が始まった(写真:日経コンストラクション)
[画像のクリックで拡大表示]

 次に、森林や土砂災害が専門の鈴木雅一東京大学大学院農学生命科学研究科教授が、森林の保水能力について国土の変遷や観測データをもとに説明した。会合後に会見した三日月大造国交政務官によれば、全体で約40分あった質疑応答で最も時間を割いた話題だった。

 山の森林の保水力を見込むいわゆる「緑のダム」は、前原誠司国交相が就任前から高い関心を示しているものだ。ただし、定量的な評価方法は確立していない。三日月政務官によれば、ほかの委員から「多くの雨が降った場合にどれだけ保水能力があるのか」といった疑問の声が出たという。有識者会議で今後、さらに議論していく予定だ。

トップ話題企業・経営情報・通信パソコンライフ電子・機械環境建設医療時評コラム中国キャリワカひと・話題特設新刊

このページの先頭へ

本文へ戻る