古い住宅の大半で見られる無筋の基礎は、一般的な耐震補強マニュアルでは耐震要素として評価されていない。有筋基礎を増設してそちらを耐力壁と固定する方法が、示されているだけだ。様々な制約がある現場の実情に即して、無筋基礎で直接耐力壁を固定する方法は考えられないのか。日経ホームビルダーは2010年2月号の特集記事で、築40年前後の住宅から無筋基礎のサンプルを採取して圧縮強度を確認し、残存アンカーボルトやあと施工アンカーの引き抜き強度などを測定した。
特集記事の内容の一部を4回に分けて紹介する。第2回は、無筋基礎から採取したコンクリートコアの圧縮強度などを調べた結果だ。
まず、解体した4棟の無筋基礎から採取した直径105〜130mmのコアを使って、圧縮強度(下のグラフ)と中性化の進行状況を調べた。4棟は、浜松市の2棟(HA棟・築41年超、HB棟・築41年)、埼玉県本庄市の1棟(S棟・築35〜36年)、東京都板橋区の1棟(I棟・築37年)だ。結果は、棟別に大きなばらつきを見せた。
圧縮強度の各棟の平均値は、最小だったHA棟の10.4N/mm2に対し、最大のS棟は21.7N/mm2。2倍以上の開きが生じた。21N/mm2以上を記録したHB棟とS棟の値は、フラット35で用いられる木造住宅工事仕様書の基準「呼び強度24N/mm2または27N/mm2」と比べても遜色ない。
出展:2010年2月号 35〜49ページ
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
















