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環境

ECOマネジメント

成長するBRICs、不揃いな多極化進む世界

2010年01月22日  RSS 

 前回 のエッセイの最後に『この「強い需要を持つBRICsなど途上国」の登場は、世界経済や環境問題に大きなインパクトを持つ』と書いた。その兆候は年明け後一段と鮮明になっている。しかしその一方で、米国や欧州、それに日本は成長力こそ鈍ったとはいえ、ストックベースでは強い経済力を持つから、依然として環境問題解決に向けた努力でもでも大きな存在だ。日本や米国のたった1%の経済成長でも、並の途上国の年率10%以上の富の創出に相当する。もともと経済規模が大きいからだ。しかし成長力では明らかに途上国が上だ。

 ということは、端的に言えば世界、または世界経済は“多極化した”ということだ。リーマン・ショック後の世界経済の大きな変動、それに伴うパワーバランスの変化の中で、世界には従来に増して“極”が数多くできた。中国は明らかにその一つだし、インドもそうだ。ブラジルも存在感を増している。先進国は中国(今年世界第2位の経済大国になる)など途上国の意志を無視して世界経済運営、さらには環境保全に向けた努力を進められない。

 昨年末のコペンハーゲンにおける国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)はそのことを明確に示した。いろいろな見方ができるだろうが、会議は紛糾の末、「やっと面目を保つに足る合意」(会議筋)を作り上げたに過ぎない。会議で目立ったのは、中国のかたくなな姿勢だ。後で中国国内でも問題になったらしいが、世界のマスコミの前に登場した中国の主席代表(COP15の)は、中国が依然として途上国の仲間であること、今までの二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス排出の責任はもっぱら先進国にあると、COP15の場で身振り手振りたっぷりに演説していた。もう少し落ち着いてしゃべった方が説得力があるのにと思ったくらいだ。会議は多極化したが故に、その舞台裏では相当複雑なやりとりが行われたようだ。


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