アルミが一般構造材として認められたのは2002年。しかし、アルミ造建築を積極的に手掛ける設計者はごく少数だ。アトリエ・天工人(東京都渋谷区)の山下保博氏は、金沢工業大学の宮下研究室との共同研究をきっかけに、素材の弱点を長所に変えたアルミ造住宅を設計した。
金沢市内にアトリエ・天工人の設計による戸建て住宅「A-ring」が完成したのは2009年夏。この住宅の一番の特徴は、構造、冷暖房、照明の機能を併せ持った大きなアルミリングだ。デッキプレートのような断面のアルミ型材を連続させて大小の枠(リング)をつくり、室内の一定のスペースを囲む。大きい枠はリビングと寝室を、小さな枠はキッチンと浴室をそれぞれ取り巻いている。
出展:2010年1月11日号
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