
Ben Steverman (BusinessWeek誌、投資欄記者)
米国時間2010年1月7日更新 「Buffett's Big Task: Bringing Berkshire Back Up to Speed」
名声を馳せる一方の米著名投資家ウォーレン・バフェット氏だが、同氏と同氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK/A:US)の先行きはかつてなく不透明だ。
金融危機の渦中、バフェット氏は市場を支える重要な役割を果たし、その名声は一層高まった。同氏は米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)や米総合電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)への支援策を主導し、2008年の市場暴落後も株を買い支え続け、投資家を安心させた。
だが、観測筋は、バフェット氏の行動は昨年大きな注目を集めたものの、同氏の今後に関する重大な疑問は解消されていないと指摘する。疑問の1つは、株式市場が過去3四半期で67%も上昇した後、バリュー投資戦略で知られる同氏が、今後どのように割安株を発掘するのかという点だ。
そしてもう1つ、バフェット氏自身、株価がそれほど割安ではないことを認めている米鉄道大手バーリントン・ノーザン・サンタフェ(BNSF、BNI)に対し、なぜあえて自身にとって過去最高額となる規模の買収を仕掛けたのかも、大きな疑問だ。
また、今後に関するおそらく最大の謎は、バフェット氏が退いた後のバークシャーがどうなるのかという点だ。バークシャーの会長兼CEO(最高経営責任者)であるバフェット氏は、健康状態は良好と見られるものの、2010年8月30日で80歳を迎える。
こうした疑問があっても、バークシャーの株価が堅調であれば、投資家が大きな不安を抱くことはなかったかもしれない。過去22年のうち15年、バークシャーの株価は米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種株価指数を上回る成績を収めてきた。
だがここ数年、バークシャーの株価は低迷している。2008年、バークシャー株は32%下落。2009年は値上がりしたものの、上昇率は2.7%にとどまり、S&P500の上昇率を20ポイントも下回った。
バークシャーの信頼低下に拍車をかける出来事として、米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは2009年4月、バークシャーの信用格付けを最上位のトリプルAから格下げした。また、BNSF買収にともなう債務増で、バークシャーはS&PのトリプルA格付けも失う恐れがある。
















