文/花澤裕二、山根小雪(日経エコロジー)
長年、大手5社の寡占状態が続いていた照明市場に激震が走っている。シャープが7月に従来価格の半額のLED電球を引っ提げて新規参入したからだ。省エネをキーワードに照明ビジネスに地殻変動が起き始めた。
「正直言って事業単体で見たら赤字かもしれない。利益がいつ出るようになるのか見えないが、製品を出さないわけにはいかなかった」――。ある大手照明メーカー幹部は、LED電球の急激な価格下落と注目度アップにため息をつく。
今年7月までLED電球の市場価格は1個1万円弱だった。ところが、シャープが実売価格で4000円を切る新製品を発表するや、東芝ライテックが3月に発売したばかりのLED電球を改良して同価格に値下げし、話題をさらった。さらに、三菱電機オスラム、NECライティング、パナソニック、日立ライティングと照明大手全社がLED電球を約4000円で投入し追随した。照明業界では、この現象を“シャープショック”と呼ぶ。
















