凸版印刷は,透明アモルファス酸化物半導体を用い,製造工程を低温に抑えた塗布型薄膜トランジスタ〔Thin Film Transistor(TFT)〕を試作し,電気泳動方式の折り曲げ可能なディスプレイ(Eーink 電子ペーパー)の駆動に成功した。
同ディスプレイは,酸化物半導体層を印刷法により塗布し,その他の層は一般的なTFTと同様の製造工程で成形したもの。材料メーカである独エボニック・インダストリーAG社と共同で透明アモルファス酸化物半導体の素材を改良し,TFT製作工程における最高温度を従来より100℃以上低い温度(270℃)に抑えた。これにより,TFTの基材をガラスから柔軟性がある樹脂(耐熱フィルム)へ切り換えることが可能となり,フレキシブルなディスプレイの実現性が高まった。さらに,製造工程に塗布を使用したことにより,従来の真空成膜法に比べ生産設備の簡素化と生産効率の向上が見込め,コストを下げた製造にメドをつけた。
















