「ピピッ」「シャリーン」
ICカードをかざして改札機を通過したり,お金を支払ったり…。JRグループの「Suica」や「ICOCA」,首都圏の鉄道23事業者とバス31事業者が利用する「PASMO」。ビットワレットが運営する「Edy」やセブン-イレブンの店舗で使える「nanaco」。電子乗車券や電子マネーに使う非接触ICカードは,今や日常生活に欠かせないものになった。
これらのカードに埋め込んであるのが,ソニーの非接触ICカード技術「FeliCa」に対応したICチップである。現在までに,全世界で2億個以上のFeliCa対応チップが出荷された。
このICチップは,カードに形成したアンテナと接続してあり,カード・リーダーと無線でデータを送受信できる。リーダーにカードを近づけてから認証やデータ読み書きが完了するまで,わずか0.1秒。この間に電子マネーの支払いや定期券利用の処理を完了できる。カード自身は電池を持たず,リーダーからの送信波を電力に変換して動作するので,電池切れの心配がない。 FeliCaの開発が始まったのは,今から20年前,1987年のことである。世界を変えた多くの発明がそうであったように,開発スタート時に目指した用途は,今とは全く違っていた。
出展:2007年5月21日号
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