省エネ製品を買うほど、地球温暖化のリスクが高まる――。こんな皮肉な状況が、国内で起きつつある。
ダイキン工業やパナソニック、三菱電機などエアコン大手は、9月からこんなシールを新製品に張り始めた。「家庭用エアコンには最大でCO2(温暖化ガス)3600kgに相当するフロン類が封入されています」。

エアコン各社がこの秋から張り始めたシール。今年度中にすべての新製品に張られる予定
日本人は毎日、1人当たり約6kgのCO2(二酸化炭素)を排出している。3600kgは、約1年半の排出量に相当する。
省エネ性能を売りにするエアコンに、なぜ、消費者が購入をためらうような情報を表示するのか。
ダイキンの岡田慎也・執行役員はこう語る。「ネガティブな情報を開示することで、今後エアコンを売りづらくなるのは事実だ。しかし、逃げずに問題を見据える必要がある」。
問題とは、家庭用エアコンが構造的に抱える「負」の側面のことだ。
出展:日経ビジネス 2009年9月21日号 14ページ
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