巨大な単一システムを,ユーザーごとにカスタマイズして共同利用する「Force.com」。アクセス制御やワークフロー機能など,各種サービスがそろっていることが特徴だ。データベース開発にはRDBの知識を,プログラム開発にはJavaの知識を生かせ,フレームワークを用いてMVC 構造のアプリケーションを作れる。
Force.comとは,米Salesforce.comが提供する「PaaS(Platform as a Service:サービスとしてのプラットフォーム)」です。CRM(Customer Relationship Management)などの既製アプリケーションをインターネットを介して提供するサービスを「SaaS(Software as a Service:サービスとしてのソフトウエア)」と呼ぶのに対し,PaaSでは特定のアプリケーションではなく,アプリケーションの開発環境や実行環境をインターネットを介して提供します。
こう書くと,Webサーバー,APサーバー,DBサーバーなどをセットアップした状態のホスティング・サービスと同じようなものと思われるかもしれませんが,そうしたサービスとは,アーキテクチャの点で大きく異なります。通常のホスティング・サービスでは,基本的にサービスを利用するユーザー企業のシステムごとに,各種サーバーを個別に管理します。それに対してForce.comは,サーバーやストレージ,各種ソフトウエア(OS,APサーバー・ソフトなど)をユーザー企業ごとに個別に設定するのではなく(注1),インターネット上にある「Force.com」という一つのWebシステムを共同利用するイメージです。こうした考え方を「マルチテナント」といいます。
















