
独フォルクスワーゲン(VW)の第2位株主である地元ニーダーザクセン州は5月7日、同社と独ポルシェのオーナー一族が両自動車メーカーの力関係を逆転させるような合意に達したことを受けて、経営統合後も重要な決定を阻止するための最低票数であるブロッキング・マイノリティーを維持できるよう求めていく姿勢を鮮明にした。
ともに大資産家であるピエヒ一族とポルシェ一族はその前日、ポルシェをVWの10番目のブランドとして加え、“総合的な自動車メーカー”を創設することで合意していた。
これは欧州最大の自動車メーカーであるVWの完全支配を目論んだ、3年半に及ぶポルシェの試みに対する弔鐘のようだ。同時に強気な家長であり、VWの監査役会長でもあるフェルディナント・ピエヒ氏に、世界で最も影響力と資金力のある自動車帝国を巡る権力闘争の主導権を握らせるものでもあった。
出展:日経ビジネス 2009年5月25日号 118ページ
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