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情報・通信

 2008年11月の米セールスフォースドットコム社のイベント「Dreamforce 08」で発した同社のメッセージングは、まさに「クラウド一色」だった。

 同社がクラウドという言葉を積極的に使用し出したのは、ここ半年くらいのことだ。今まではSaaS(ソフトウェアアズアサービス)を自社の旗頭としてきたのに、いきなりクラウドと言い出したのは、単に流行に乗っているだけではないのかという見方もあるだろう。しかし、同社のクラウド戦略は、決して流行語を使ってみただけというものではない。

 セールスフォースドットコム社の一般的なイメージは「CRMやSFAのアプリケーションをSaaS方式で提供して成功した企業」というものだろう。しかし、このイメージは、同社の一部しか表していない。第14回の記事(http://premium.nikkeibp.co.jp/itm/col/kurihara/014/)において「『アマゾンはどのような企業であるか?』という質問に対して『ウェブ上で書籍やCD等を販売している企業である』と答えたならば、アマゾンという企業の半分しか表現できていない」と書いたのと同様だ。

 セールスフォースドットコムは、アマゾンと同様にプラットフォーム化戦略を推進している。アプリケーション層だけではなく下位層においてもネットワークサービスを提供しているという意味だ。

 しかし、同社のプラットフォーム化は、アマゾンとは異なっている。アマゾンのS3やEC2に相当するようなハードウェア資源を直接的に提供するサービス(いわゆる、IaaS(インフラストラクチャーアズアサービス))は行なっておらず、その代わりに開発プラットフォームへの強力なフォーカスを行なっている。具体的には、以下だ。

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