<今週のロスジェネ既婚男>
年齢:31歳
結婚年齢:29歳
仕事:カラオケチェーン企業社員
世帯年収:700万円
家族構成:妻
今春卒業予定の大学生の就職状況はかなり厳しいようだ。大学生の就職内定率(昨年12月1日現在)は73.1%だという。「就職氷河期」という耳覚えのある言葉を久しぶりに聞いた。
ただし、かつてない不況期であった1995年〜2005年に社会に出た僕たち「ロストジェネレーション」が経験した就職難もすごかった。僕が卒業した2000年なんて大卒求人倍率は過去最低の0.99倍。学生一人への求人数は一件に満たなかった計算になる。ちなみに今春卒業予定者は1.62倍。まいったか!
思わず不幸自慢をしてしまった。増澤昌己(仮名、31歳)もロスジェネの典型のような男だ。大学在学中にせっせと資格試験を受けて「スキルアップ」し、老舗名門ホテルに就職。四年制卒なので総合職の道が開けていたにも関わらず、「専門職」を志願する。ドアマンとして2年間勤務したが、理不尽な命令にも絶対服従を強いられる現場に耐えられずに退職した。
就職環境が厳しいから早め早めに自分磨きをした結果、視野を狭めてしまう。「ジェネラリストは駄目だ。とにかくスペシャリストにならなくちゃ」などと思い込んで、肌に合わない現場に紛れ込む。そして、自分にも周囲にも迷惑をかけた末に体を壊すか辞める。かつて僕も歩んだ悲しみの道である。
カラオケボックスをチェーン展開している企業に転職した増澤。最近はどうしているだろうか。週一休みで朝から深夜まで働いているというので、休みの日に渋谷に呼び出して、「コンシールカフェ」で昼食をとりながら話を聞くことにした。
同棲相手の流産と別離で女性恐怖症に
大宮(以下、O) 久しぶりだね。ビールで乾杯しよう。
増澤(以下、M) いい店ですね。ランチビールも久しぶりだな…。
O 仕事はどう? 相変わらず忙しそうだね。
M 職場から徒歩15分のところに引っ越したので、少しは楽になりました。会社で何かあるといつでも呼びされちゃいますけど…。うちの会社、カリスマオーナーがいる企業の子会社なので労働環境が整っていないんですよ。














