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Associe インタビュー

「同級生の荷物番」が世界を掴めた理由

WBA世界スーパー・フェザー級チャンピオン内山高志(プロボクサー)に聞く

Associe

去る1月11日、東京ビッグサイトで行われた世界ボクシング協会(WBA)認定のスーパー・フェザー級(57.1kg〜58.9kg*1)タイトルマッチで王者ファン・カルロス・サルガド(メキシコ)を最終12ラウンド、痛烈にノックアウト。第39代WBA世界スーパー・フェザー級チャンピオンの座についた、内山高志選手。

名前を聞いてもピンと来ない方も少なくないでしょう。ここ数年、総合格闘技やK-1に押されてプロボクシング人気は風前の灯。プロ野球には及ばないまでも、かつてプロボクシングは娯楽の王様でした。世界タイトルマッチの視聴率が50%近くに上ることも、珍しくありませんでした。しかし今、日本にボクシングの世界チャンピオンが何人いるか、即答できるのはマニアだけでしょう。

内山選手に対しても、「魔裟斗や山本KIDとどっちが強いの?」と言い出す人がいても、不思議ではありません。たとえ彼が1867年にルールが制定されて以来の伝統を持つ、そしてK-1や総合格闘技とは比較にならない世界的な広がりと選手層を持つ近代プロボクシングの世界チャンピオンであっても。

そんな状況下でなぜ、内山選手にインタビューを試みたのか。プロキャリア4年半、14戦目での世界王座獲得。順風満帆に見える経歴のなかで彼は、何度か味わった挫折や屈辱をどうやって乗り越えたのか。それは私たちにとっても考えるヒントになると考えたからです。

(2010年1月22日、東京・五反田のワタナベボクシングジムにて)

*1:プロボクシングは公正を期すため、体重別に17の階級に分けられている。最重量のヘビー級(90.7kg以上)から最軽量のミニマム級(47.6kg以下)までの全17階級。スーパー・フェザー級は重い方から数えて10番目。競技レベルの高い中南米の選手層が厚く、激戦区といわれている。
内山 高志(うちやま・たかし)
プロボクサー。WBA(世界ボクシング協会)世界スーパー・フェザー級チャンピオン。1979年11月10日生まれ。埼玉県出身。アテネ五輪のアジア予選敗退後、91勝(59KO・RSC)22敗というアマチュア戦績を引っ提げプロ転向。2005年7月16日、デビュー。2007年9月、東洋太平洋スーパー・フェザー級王座獲得(防衛5回)。2010年1月11日、世界王者ファン・カルロス・サルガド(メキシコ)を最終12ラウンドに倒して王座獲得。プロ戦績は14戦全勝(11KO)

――世界チャンピオンになった、今の気分はいかがですか。

内山 取材やら挨拶回りやらで毎日、休みがなくて…。おかげさまで忙しくさせてもらっていますという感じです。まだ全然、実感がないんですよね。意外にあっさり(世界チャンピオンに)なっちゃったというのもあるし、友だちとの祝勝会もやっていないんで…。そういうのがあって、なかなか「チャンピオンになった」というのがなくて。来週くらいから、世界を獲った実感がわいてくるんじゃないかと思っています。

――2005年7月16日のプロデビューから4年半で世界王座獲得。長かったと思いますか?

内山 いや、早かったんじゃないですか。途中ケガで10カ月くらいブランクがありますし。試合数で言っても14戦目での獲得ですから、早いほうだと思います。

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