【最終回】「昭和の結婚・家族」の崩壊、少子化、婚活、その先にあるものは?
「女と男の新しいシステム」連載を終えて
多くの皆様にお読みいただいた「女と男の新しいシステム」も、ついに最終回。最後の対談は話題の人、香山リカさんをお迎えし、本連載での最高PV記録を作りました。また、たくさんのご意見ありがとうございました。
私がこの対談のテーマを思いついたのは、最近「婚活の限界」を感じているからです。詳しくは、現在連載中の「誤解された婚活、婚活ブームを検証する」で書いていますが、「昭和的結婚観」のまま婚活している人が非常に多く、いくらハウツーや婚活ビジネスを駆使しても、時代に合わない結婚観のままでは「限界」がある、昭和の結婚に代わる、新しい結婚の形が必要なのではないか? また結婚しているカップルについても、日本の夫婦は子供中心です。男女としてうまくいっているとはお世辞にも言えません。その、男女としてうまくいかないところが、第二子、第三子の出生をさまたげるのではないか? 結婚前も結婚後も、男女の間がうまくいかないことが、一番の少子化の要因と私は思っています。新しい「男女のシステム」が必要な時ではないでしょうか?
新しい男女のシステムとは、男女が同じだけ働き、家庭にも参画する「平成型男女共同参画」結婚なのか、法律婚の範疇に入らない事実婚なのか、フランスのように男女が同棲して子供を作り、また離れては違うカップルで子供を作る「準結婚」のようなシステムなのか…。この対談を通して探っていきたいという試みです。
「出生率」は「生きやすさの指数」
2008年にフランスに行った時のこと。駐在している独身の日本女性たちと食事をする機会があったのですが、「この国なら産める気がする」と誰もが言っていたのが印象的でした。以来、なぜフランスなら「産める気」になれるのか、回答を探していたのですが、横田増生さんの『フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由』を読んで、ヒントがありました。
対談の第1回にお呼びした横田増男さんは、1965年生まれのジャーナリスト(参考記事はこちら)。本来ならガチガチの「昭和世代」の男性です。横田さんも日本にいらっしゃる時は、「仕事第一」で「男の沽券」を持つ“昭和の夫”だったと思うのですが、奥様の仕事の都合でフランスに移住。ひょんなことから、1歳半の息子の子育てを担当する「専業パパ」になってしまう。彼は子育てを通じ、フランスの家族とそれを支える家族政策に向き合い、それが1冊の本になるのですが、一番印象的なのは、彼の変わりようです。フランスは日本の働く女性を「産む気」にさせるだけでなく、「仕事第一」の“昭和の夫”ですら、「子育ての楽しさ」を知る“ワークライフバランス夫”に変えてしまう国なのです。






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