政権が変わって初めての師走、日本の景気が上向く気配は一向に見えてこない。多くのビジネスパーソンが置かれるであろう2010年の環境は、2009年以上に厳しくなりそうだ。
しかし、だからといって、諦めや焦りは禁物。まずは仕事のレベルアップにつながるノウハウを確実に身につけることを考えよう。
日経ビジネスアソシエの2010年1月5日号では、仕事術全般を6つのカテゴリーに分け、その道の達人たちに、「2010年必須の仕事術」を、1人1つずつ挙げてもらった。厳選された50の仕事術の中から、一部をアソシエオンラインで紹介しよう。
モバイル機器を使いこなせ ― 藤田 晋さん
次世代のビジネスについていくためには、モバイル分野に明るいことが必須だと思います。いまだにケータイは中高生のものと思っている人もいますが、「iPhone」をはじめとして多くのビジネスパーソンが、ケータイをビジネスシーンで活用しています。企業もモバイル市場で展開するビジネスを日々模索しています。
今後はパソコンや英語と同様、モバイル機器を扱えることがビジネスパーソンに不可欠なスキルとなります。「ケータイは苦手なので…」とは言っていられなくなるので、そうならないためにも、興味のあるなしにかかわらず、日頃から積極的にモバイル機器に触れておくことが大切です。
パソコンを使いこなしている人でも、モバイル分野に疎い人は少なくありません。同じインターネットという基本技術を使っていても、パソコンとモバイル機器では利用者の生態や行動パターンは全く違います。ネットというと、すぐにパソコンでの利用が頭に浮かびますが、今はむしろ、モバイル機器を使っているケースの方が多い。これは、ブログやゲーム、路線・地図検索といった各種ネットサービスのケータイ利用が一般的になっていることからも分かります。ですから、今後、インターネットは確実に、モバイル利用をベースに考える時代になります。

電車の中でずっとケータイをいじっている人を見て「何が面白いのかさっぱり分からない」と思う人は、偏見を捨てて実際にケータイを使ってみてください。利用者がどんなサービスを使って、何を感じているのかを知るには、やはり自分で試してみないと分からないからです。
モバイル機器に苦手意識を持っていたり、毛嫌いして避けている人は、特に積極的に利用する努力をした方がいいでしょう。これから先、モバイル機器への感度が高い10代が、次々と社会に出てきます。うっかりしていると、時代に取り残されるかもしれません。

Susumu Fujita
1973年生まれ。97年に青山学院大学経営学部を卒業後、人材・派遣事業のインテリジェンスに入社。98年に退社し、サイバーエージェントを設立。2000年に東証マザーズに株式を上場。著書に『藤田晋の仕事学』などがある。














