仕事はどんな仕事でも万全を期すべきと言われるが、実際には難しいこともある。仕事の種類にもよるが、80%の達成を50%の力で実現できても、もう10%の達成には、残りの50%の力が必要になる。
仕上げが近づくにつれ、きつさの増す仕事があるものだ。全力を尽くしてようやく90%の達成という時には、最後の10%は無理で押し通すことになる。このあたりの力の配分は難しい。
気がつくと、やり過ぎの一線を越えて、仕上がりのバランスを欠いたり、チーム内の不和を招いたりする。コミュニケーションにおいても、熱心に語るあまり、言い過ぎて誤解を招く。「自分はやり過ぎたか?」 そんな懸念がある時、どう自分を振り返るか。
1 余分な自己主張をしてないか
仕事の完成度を高めたい時に考えるとよい方法は、それが本当に仕事自体の完成度なのか、そうではなく、完成した仕事で得られる自己満足や称賛の度合いではないだろうか、と再確認することだ。「ここだけは譲れない」という部分も、実は自分の美学のようなものではないか。仕事を熱心にしているように見えて、余分な自己主張をしていないだろうか。
仕事というものは自分の労働の産物であっても、自分から離れ、人や社会に渡った時に価値を持つものだ。芸術のような自己表現ではない。いったん自分の手を離した時、それが他者にどう扱われるか。そこを優先して、自分の思いは引いておくほうがよい。
他人へのコミュニケーションやアドバイスでも、ついその人のためだとか、その人への愛情だと思い込みたいが、相手がどう受け止めているかが重要であって、自分を押しつけてもうまくいかない。
「この先は自己満足なのかもしれない」という時は、少し自分を引くか、あるいはほかの人を信頼して任せる方がよい。






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