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広報ウーマン:【4】「テレビに出たい!」とワガママを言う社長(1/4ページ)

2009.12.08

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今週の広報ウーマン
向居洋子さん(仮名)
年齢:20代
業種:コンサルティング業
広報歴: 7年(企業広報を5年間経験後、2年前に現在の会社に転職)

 この連載も4回目になりました。広報ウーマンたちの日々の業務内容や、大変さなど、伝わっていますでしょうか? 彼女たちは水鳥のごとく、今日も頑張っているはずです。今回も、新たなそんなお話を紹介したいと思います。


「訴訟? 減給?」…。本の完成を目前にして、事件が起きた!

 広報の仕事の1つに、「本の出版を担当する」ということがあります。例えば、「社長本」はその代表例です。皆さんも、企業の社長が書いている本を1度や2度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。そういう社長本の企画や制作には、ほとんどの場合、その企業の広報担当者が関わっています。
 また、社長本だけではなく、自社が持っている技術やサービスについての本を出すこともあります。
 今回ご登場いただく向居さんの会社は、ある出版社に「会社の技術に関する本の企画」を出したところ、企画が通ったそうです。その本を作る過程で、予期せぬ事件が起きました…。


向居 「弊社は技術系のコンサルティング会社ですが、その技術に関する本を、ある出版社から出すことになりました。文章の執筆は弊社の社員が担当することになり、社員数人でチームを作って本を書き始めました。が、彼らはもともと、文章を書くプロではありません。そこで、書くことが苦手な者が担当する章は、私がヒアリングをして、それを書き起こすという作業をしていました。もちろん、書くことが得意な社員には自分で書いてもらいましたよ」

伊藤 「複数の人で1冊の本を作るのは大変ですよね」

向居 「そうですね。人によって言葉のニュアンスが違ったりするし、私が聞き書きしたところは、『文章が柔らかすぎて、ギャルっぽい』なんて突っ込みを入れられたり、『もっとコンサルティング用語や漢字を多く使うように』という指示を受けたりしていました。また、技術畑出身ではない私にとって、専門的な技術に関する内容はやや難しく、書くのが大変でした」

伊藤 「技術の話は難しいですよね。私自身、広報の仕事をしていた時は技術系の会社にいましたが、技術者が書いた文章は、難しくて理解できないこともありました」

向居 「そういうわけで、本の執筆を開始してから印刷が終わって納品されるまでに、半年ぐらいかかりました」

伊藤 「それは長丁場でしたね。執筆以外の部分は順調に進んだのですか?」

向居 「それが…。本文はすべて書き終えて、あとは印刷されるのを待つだけという段階になって、『えっー』と叫びたくなるくらいショックな事件が起きたんです。
 事件の発端は、『本のタイトル』についてでした。実はそれまで、出版社の編集の方から『本のタイトルや表紙の案に関する説明』がなくて、私が編集の方から初めてタイトルや表紙のサンプルを見せてもらったのは、本の印刷に入る少し前、という時期でした」

伊藤 「本のタイトルは一般的に出版社が決めるものですが、事前に説明がなかったのは、広報担当者としては辛いところですね」

向居 「そうなんです。しかもタイトル案は1つしかありませんでした。そのタイトルが弊社内ですぐにOKが出るものなら何の問題もなかったのですが、私が初めて見た時に『これは社内で反対意見が出るだろうな』と感じてしまうものだったのです。
 その後すぐに、弊社の社長や取締役を集めて会議を開いて、その時に初めて社内の者にタイトルを見せたのですが、私の予想通りの反応でした。『このタイトルでは出せない!出版は中止だ!』と大騒ぎになり、もう私の手には負えなくなってしまって…」

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