梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」

2009年11月19日

【82】Twitterの140文字はしゃべりを活性化する奇跡の25秒だ!

 最初はひどく難題だと感じたが、そのうちに慣れて、けっこう楽しくやっていた。この時の体験が、ツイッターの「140文字制限」でよみがえった気がした。相当な長文が200字に要約できるのだから、日常会話を140文字で伝えることに無理はないはずだ。

 考えてみれば、我が国の祖先は「五七五」のたった17文字の俳句や、「五七五七七」の31文字の短歌で、豊かな感情を表現する文学を創造したではないか。

 140文字は、それらに比べればとてつもない長文に属する。
 松尾芭蕉なら140文字もあれば、大河小説を書いてしまったかもしれない、なーんてことをツイッターは考えさせてくれる。

 実際に稲川淳二さんはTwitterを駆使して、140字の怪談話を企画中の様子。ツイッター小説にチャレンジしている人もいると聞く。

 私もできる限り140文字をすべて使いきって、少しでも意味のあるメッセージを伝えようと、ない知恵を絞って「つぶやき」を繰り返している。興味のある方は、一度こちらをフォローしてみてほしい。

 140字という制限を「しかない」とネガティブに受け止めず「もある」とポジティブに受け止める。

 とりわけ、端的にしゃべる、簡潔に伝えるには、140文字=25秒以内、という制限を設けることは、むしろコミュニケーションを活性化する上で大変有効であると思う。

 ちなみに、「Twitter本来の効用や未来の姿」については、アソシエ11月17日号の特集をご覧いただくのが賢明だろう。本来はこっちですよね。

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皆様からお寄せいただいたご意見

以前、Twitterでコメントした後、お礼のつぶやきを頂いて、フォローさせていただいています。
今日、このコラムを読んで、毎朝夕後輩の長〜い容量を得ない報告をどうにかできないか?と悩んでいましたが、140字にまとめて報告してもらうようにしてみます!!(banmiho)(2009年12月01日 21:29)

決められた秒数の中で、いかに情報を正確に伝えるか、と言うお仕事をされてる梶原さんならではの140文字の捉え方。まさに梶原さんにうってつけの情報ツールだと思います。
梶原さんの人柄が感じられるつぶやきと、ご丁寧なリプライに感動しております。
今後も楽しみにしてます。(伊藤nobubu)(2009年11月24日 23:34)

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著者プロフィール

梶原 しげる(かじわら・しげる)
1950年生まれ。早稲田大学卒業後、文化放送のアナウンサーになる。92年からフリーになり、司会業を中心に活躍中。東京成徳大学客員教授(心理学修士)。「日本語検定」審議委員を担当。【梶原しげるオフィシャルサイト
著書に『すべらない敬語』『図解版 口のきき方』『そんな言い方ないだろう』『老会話』『話がうまい人はやっている「聞き管理」』『最初の30秒で相手の心をつかむ雑談術』ほか。

このコラムについて

梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」

プレゼンや会議などで言いたいことが思うように伝わらず、困っているビジネスパーソンは多いのではないだろうか。そこで、しゃべりのプロ、アナウンサーの梶原しげるさんが、相手に伝わる話し方のコツを伝授する。プロのテクニックを、ビジネスの現場でぜひ生かしてほしい。

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