
オフィスワーカーは目を酷使する。特にパソコン仕事は眼精疲労がたまる。充血した目をすっきりさせるなら冷やした方がよいが、疲れ目を癒やすなら適度な温度で温めた方がよい。
床屋さんや美容院で顔に蒸しタオルをしてもらうと、目の疲れが抜けてすっきり気持ち良くなる。あの効果を簡単に得られるようにしたのが、花王の「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」だ。既に愛用している人もいるだろう。
見た目は紙マスクのような作りの簡素な紙製のアイマスクだが、密封された袋から取り出すと、40度ほどに発熱する。温度は40度以上にならないため、目を痛めない。熱だけではなく、じんわりと蒸気も出てくる。まさに蒸しタオルの再現だ。目のクマやシワを改善する効果も多少ありそうだ。
初めて使った時は、多少熱すぎると感じる人もいるだろう。熱を弱めるにはハンカチを間に挟んでもよいが、慣れると適温であることが分かる。蒸気を伴った温熱は10分ほど続く。じんわりと目を温めると、少しずつリラックスしてくる。休み時間が15分間くらいある時に使うとよいだろう。
このホットアイマスクは、使い捨てになっている。5枚入りで実売500円ほどなので、1つは100円相当になる。1回の利用ならそれほど高いとは思えないが、このリラックス感はクセになる。私は睡眠時にも使うようになったので、14枚入りで実売1300円ほどの箱をまとめ買いしている。無香料、ラベンダー、カモミールの3タイプがある。ラベンダーは人によっては多少香りがきつく感じるかもしれない。
目を温めるホットアイマスクは蒸しタオルが元になっている。だったら、実際に蒸しタオルでもよいのではないか。もちろんそうだ。ハンドタオルをぬらして適度な固さに絞り、「ジップロック」かビニール袋に入れ、電子レンジの500Wで30秒ほど加熱すると、蒸しタオルができる。
出来上がりの温度は、ハンドタオルのサイズ、電子レンジの性能、気温などによる。手で適度な温度か確かめてから、たたんで目に乗せるとよい。ほかに、首筋に置いてもじんわりとコリが抜ける感じがする。
濡らしたハンドタオルをレンジで温めるなら費用はあまりかからないが、適温が保たれるのはせいぜい5分程度。使った後、軽く乾しておく必要もある。ホットアイマスクだと熱は10分続く。使い捨てだし、つけたまま眠ってしまっても問題ないが、蒸しタオルだと寝具を湿らしてしまう。蒸しタオルとホットアイマスク、一長一短といったところだ。
テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。1990年前半友人と翻訳・テクニカルライティング事務所を経営。1994年末、インターネットによる遠隔地業務可能に合わせフリーランスとなり沖縄に移住。2002年東京に戻り現在に至る。「日経クリック」(現在休刊中)で10年間Q&Aを担当。日経トレンディネットネットで起きてる最新トレンド、およびGoogle調査隊のコラムを執筆中。著書、『ブラウザのしくみ』(技術評論社)、『Ajax実用テクニック』(ナツメ社)など。





