【作品を通じて】
全体を覆うシステムそのものだけにお金を支払って、コンテンツは無料である。というシステムより、コンテンツそのものに対してお金を支払うという感覚の方が気持ちいい。
ユーザーとしての自分が、それを気持ちよく思うだけじゃない。作り手としての自分も、そう感じるのだ。
自分が創り上げた作品に対して、それを楽しんでくれた人が、お金を払ってくれる方が嬉しい。
ネットワークが発達して、流通の障壁が減ってきた。いろいろな敷居が下がって、今まで世に出られなかったタイプの人が出てこられるようになった。
それは素晴らしい進化だ。
だが、反対に、公に言わなくてもいいことも、発信できるようになってきた。
新しく活動を始めた人に対して、名を隠し、心ない野次を撒き散らす人も多い。
作者を人と思わず、自動販売機を蹴るようにして文句を言う人がいる。作品がただの物として無料の場に置かれていると錯覚しているのだ。
だが、もうそろそろ次のステップに進めるのではないか。
作品を通して、人と人が豊かに交流できるようなネットワークを生み出すことができるのではないだろうか。
キンドルのビジネスモデルは、電子書籍という側面だけではなくて、混沌としてきたコンテンツに対する考えを変えてくれるツールだと思う。



1964年、広島県生まれ。立命館大学映像学部教授。『ぷよぷよ』『トレジャーハンターG』などゲーム監督・脚本・企画を多数手がけ、独特の世界観作りに定評がある。ネットワークゲーム・携帯コンテンツ・WEB記事の制作など、幅広く活躍中。西武池袋コミュニティカレッジ「文章力トレーニング講座」講師、宣伝会議「Webライティング講座」講師などを務め、表現力、発想力を鍛えるための教育活動に取り組んでいる。著書に『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』(KKベストセラーズ)、編著『デジタルの夢でメシを食うためにボクらは!』(マイクロデザイン社)。共著『ベストセラー本ゲーム化会議』 (原書房)『日本文学ふいんき語り』(双葉社)『スピンドル式 鍛えない脳』(しょういん)などがある。個人ブログ











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