発想コロコロ塾(仮)

2009年11月11日

【20】キンドル型ビジネスとは何か?

【作品を通じて】

全体を覆うシステムそのものだけにお金を支払って、コンテンツは無料である。というシステムより、コンテンツそのものに対してお金を支払うという感覚の方が気持ちいい。
ユーザーとしての自分が、それを気持ちよく思うだけじゃない。作り手としての自分も、そう感じるのだ。
自分が創り上げた作品に対して、それを楽しんでくれた人が、お金を払ってくれる方が嬉しい。

ネットワークが発達して、流通の障壁が減ってきた。いろいろな敷居が下がって、今まで世に出られなかったタイプの人が出てこられるようになった。
それは素晴らしい進化だ。
だが、反対に、公に言わなくてもいいことも、発信できるようになってきた。
新しく活動を始めた人に対して、名を隠し、心ない野次を撒き散らす人も多い。
作者を人と思わず、自動販売機を蹴るようにして文句を言う人がいる。作品がただの物として無料の場に置かれていると錯覚しているのだ。
だが、もうそろそろ次のステップに進めるのではないか。
作品を通して、人と人が豊かに交流できるようなネットワークを生み出すことができるのではないだろうか。

キンドルのビジネスモデルは、電子書籍という側面だけではなくて、混沌としてきたコンテンツに対する考えを変えてくれるツールだと思う。

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皆様からお寄せいただいたご意見

ご購入をお考えの方は、下記の評価コメントが参考になります:
BEWARE of the SIGNIFICANT DIFFERENCES between Kindle 1 and Kindle 2!, March 14, 2009 (http://www.amazon.com/dp/B0015T963C#kindle-features-wireless)
私はこれを読んで, Kindle 3以降を待つことにしました。(たぬき)(2009年11月17日 00:40)

Kindleはソフト(コンテンツ)を売るための道具だから、任天堂のゲーム機と同じく、それ自体で儲けるのではなく、後からじわじわ稼げばいい。任天堂社長が共感を示すのは自然。(余談だが、パソコンのプリンタも同じ。本体はもうけがないが、後の消耗品で稼ぐビジネス。)
iPhoneはとても楽しいので、ユーザーはたくさん使って通信料金をたくさん払ってくれる。他の携帯と比べ、2倍くらい使う。オペレータにとっては、それがうれしい。しかしそれだけでなく、Apple社は本体の販売で大きな利益を出している。iPhoneを契約する時、ユーザーはそれほど高い金額を払わないが、それは差額をオペレータが負担しているから。携帯電話器販売はどれも同じやり方。
つまりKindleはアマゾン自体が後からじわじわ稼ぐビジネスで、iPhoneは最初はAppleが稼ぎ、後からオペレータが稼ぐビジネス。(2009年11月16日 10:57)

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著者プロフィール

米光 一成(よねみつ・かずなり)
1964年、広島県生まれ。立命館大学映像学部教授。『ぷよぷよ』『トレジャーハンターG』などゲーム監督・脚本・企画を多数手がけ、独特の世界観作りに定評がある。ネットワークゲーム・携帯コンテンツ・WEB記事の制作など、幅広く活躍中。西武池袋コミュニティカレッジ「文章力トレーニング講座」講師、宣伝会議「Webライティング講座」講師などを務め、表現力、発想力を鍛えるための教育活動に取り組んでいる。著書に『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』(KKベストセラーズ)、編著『デジタルの夢でメシを食うためにボクらは!』(マイクロデザイン社)。共著『ベストセラー本ゲーム化会議』 (原書房)『日本文学ふいんき語り』(双葉社)『スピンドル式 鍛えない脳』(しょういん)などがある。個人ブログ「こどものもうそうblog」。ソニー銀行の人生通帳ではデザインや機能のアドバイスをゲームニクスと言う視点からアドバイスしている。

このコラムについて

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 発想はヒラメキや思いつきだけで構築できるわけではありません。いくつもの点となるアイデアをうまく結びつけて線にし、方向を与え、パワーに変えていくことで発想を組み立てることが可能になるのです。最後の瞬間はヒラメキかもしれません。でも、そのヒラメキを得るためには、筋道のある思考や方法が必要になってきます。
 そこでこの連載では、発想に役立つツールや発想のヒントを紹介し、発想を転がしていく楽しさを身につけていく方法を解説していきます。

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