佐藤信正の「すぐ効く仕事のコツ」

2009年11月9日

非難された時、主観的な視点か客観的な視点か分けて受け止めよう

人が叱ったり悪口言ったりするときは、案外その人の主観世界の配役を相手に言っているだけだったりする。自分がその配役をどこまで受け止めるかは冷静に考えよう。

 他人から非難されるのは誰しも嫌なものだ。ムカっと怒ったり、がっくりと落ち込んだりする。「他人の非難など気にしないメンタルタフネスが大切だ」という人もいる。だが、そうやってすべてはじき返していてよいわけでもない。

 非難されたと自分が思っていても、相手は善意から欠点や問題点を指摘してくれているかもしれない。非難に思えても、受け止める心の余裕が必要になる。大切なのは、相手の非難が主観的な視点からされているのか、客観的な視点から指摘からされているか、分けて考えることだ。

 例えば、「君は遅刻が多い。そんなだらしないことではやっていけない」と叱責されたとする。「だらしない」はその人の主観的な判断だが、遅刻が多いかどうかは客観的に分かる。客観的な視点があって、その上で主観的に言われているなら、ある程度受け止めた方がよい。

 この例なら、「だらしない」という非難は主観的な視点によるが、遅刻を減らすことは実現できる。客観的な「遅刻が多い」ことが改善できれば、主観的な視点からの叱責や非難は論拠を失う。叱責されたことを気に病むより、その根拠の客観部分に焦点を当てるとよい。

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著者プロフィール

佐藤 信正(さとう・のぶまさ)
テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。1990年前半友人と翻訳・テクニカルライティング事務所を経営。1994年末、インターネットによる遠隔地業務可能に合わせフリーランスとなり沖縄に移住。2002年東京に戻り現在に至る。「日経クリック」(現在休刊中)で10年間Q&Aを担当。日経トレンディネットネットで起きてる最新トレンド、およびGoogle調査隊のコラムを執筆中。著書、『ブラウザのしくみ』(技術評論社)、『Ajax実用テクニック』(ナツメ社)など。

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