
他人から非難されるのは誰しも嫌なものだ。ムカっと怒ったり、がっくりと落ち込んだりする。「他人の非難など気にしないメンタルタフネスが大切だ」という人もいる。だが、そうやってすべてはじき返していてよいわけでもない。
非難されたと自分が思っていても、相手は善意から欠点や問題点を指摘してくれているかもしれない。非難に思えても、受け止める心の余裕が必要になる。大切なのは、相手の非難が主観的な視点からされているのか、客観的な視点から指摘からされているか、分けて考えることだ。
例えば、「君は遅刻が多い。そんなだらしないことではやっていけない」と叱責されたとする。「だらしない」はその人の主観的な判断だが、遅刻が多いかどうかは客観的に分かる。客観的な視点があって、その上で主観的に言われているなら、ある程度受け止めた方がよい。
この例なら、「だらしない」という非難は主観的な視点によるが、遅刻を減らすことは実現できる。客観的な「遅刻が多い」ことが改善できれば、主観的な視点からの叱責や非難は論拠を失う。叱責されたことを気に病むより、その根拠の客観部分に焦点を当てるとよい。



テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。1990年前半友人と翻訳・テクニカルライティング事務所を経営。1994年末、インターネットによる遠隔地業務可能に合わせフリーランスとなり沖縄に移住。2002年東京に戻り現在に至る。「日経クリック」(現在休刊中)で10年間Q&Aを担当。日経トレンディネット










