スキルアップ最前線

2009年11月10日

“タフ”なアピール術で勝負 〜まず「できる」と思うことが大事

人生を変えるアピール術【2】

アフリカの新興国で法律整備を手伝い、世界の人権問題に取り組む。 様々な難関を突破してきた弁護士、土井香苗さんの行動と思考を解明し、困難に直面しても決してくじけない、タフなアピール術を体得しよう。

土井香苗
Kanae Doi

弁護士、ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表

1975年生まれ。96年東京大学法学部在学中に司法試験に合格。97年アフリカ・エリトリアの法務省で、ボランティアとして法律作りに携わる。2000年弁護士登録。2005年米ニューヨーク大学ロースクールに留学。2006年国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチのニューヨーク本部のフェローになる。 2009年4月同東京オフィスを設立。
(写真:澤田聖司)

 相手に利益を与えて、やりたいことをアピールするのではなく、相手の利益にならないことをアピールによって実現するという、最難関のスキルを紹介する。

 土井香苗さんは国際的な人権問題の解決に取り組むNGO、ヒューマン・ライツ・ウォッチの日本代表で弁護士である。これまでにアピール力で難関をクリアした場面は4回ある。

 1回目は、独立したばかりのアフリカの新興国、エリトリアを訪れ、法務大臣に「法律整備のお手伝いをしたい」と直談判した時。2回目は、検察官を志望したところ、暗黙の“女性枠”が存在することを知り、法務省に抗議した時。3回目は、ヒューマン・ライツ・ウォッチの東京オフィスを設立するに当たり、資金援助を募った時。4回目は、世界中の国々の人権問題を解決するための現在の活動。

 土井さんの行動と思考を追っていくと、私たちの多くがアピールの初期段階でつまずいていることに気づく。能力以前に思考のクセに問題があるのだ。そこをまずクリアしないことにはアピールという行動に移れない。

 行動についても、さすがは弁護士。実に交渉が巧みだ。ビジネスの現場に取り入れれば、あなたのアピール力は高まるに違いない。

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このコラムについて

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このコラムでは、「日経ビジネスアソシエ」(毎月第1、第3火曜日発売)の最新号から選りすぐりの情報をオンライン用に編集して提供します。

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