作業や読書に集中したいのに周りがうるさい。そんな時、iPodなど携帯音楽プレーヤーで、「ザー」というホワイトノイズを聞くと外部の音がかなり遮断できる。
また、周りがうるさいわけではないが、殺風景な雰囲気の時、川のせせらぎや鳥の声、波の音など自然環境音を聞くとリラックスする。
こうした、いわば「使える環境音」の音源を携帯音楽プレーヤーで曲として聞くほかに、iPhone/iPod Touchでは、アプリケーション(以下、アプリ)でも聞くことができる。いくつかこの分野の定番アプリが揃ってきたので紹介しよう。
iPhoneアプリで聞ける環境音には、音声の種類から大きく4つに分けられる。
1 ホワイトノイズ(合成音)
ホワイトノイズは、すべての周波数をランダムに含んだ音声だ。聞いてみると「ザー」という音になる。すべての波長を含んだ光が白色であることから、音声でも「白(ホワイト)」という名前が付いた。このほか、光の色に例えて、ピンクノイズ、ブラウンノイズなどのノイズもある。
ホワイトノイズがすべての波長を含んでいるため、混じってくるほかの音声を打ち消す範囲も広い。気になる外部の音がそれで多少遮断できる。ただし、期待したほどの効果はないし、ホワイトノイズそれ自体もうるさく感じられることもある。
2 自然環境音
川のせせらぎ、鳥の声、セミの鳴き声など、人間は違和感の少ない自然音を聞いていると、結果、物事に集中しやすくなる傾向がある。また自然環境音には、波の音や雨音など、ホワイトノイズに近い音も多く、外部音の遮断にも利用できる。
3 バイノーラル音
バイノーラル音は、イヤホンやヘッドホンで再生することを想定して録音した音声で、左右の音声の差がくっきりとしていることと、脳が音源位置処理しやすいことから、通常のステレオより立体的に聞こえる音だ。
しかし、iPhoneアプリの環境音で利用するバイノーラル音は、音源を立体的に聞くのが目的ではない。左右の耳から周波数が微妙に違う音声を聞くことで、その差分の脳波が生じるという考え方に基づいている。
脳波を制御することで集中しやすくしたり、リラックスさせたりする効果を狙うことから「ブレインビート」とも呼ばれている。この考え方は全く非科学的とも言えないが、言われているほどの効果があるかは疑わしい。聞いてみて、効果がありそうだと思う人にはあるといった程度のものだろう。
4 リラックス用アンビエント音楽
音楽のジャンルにアンビエント(環境)音楽がある。人間を取り巻く家具や町並みといった環境のように存在する音楽だ。川のせせらぎなどのような自然環境音とは異なり、音楽的な意図をもって作曲されるが、BGM(バックグラウンドミュージック)や各種のムードを高める音楽ほど音楽らしいものではない。
iPhone/iPod Touchアプリではこれらを複数組み合わせることができるタイプが多い。特徴的なアプリを見ていこう。






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