深澤真紀の草食の時代

2009年10月8日

草食男子は、なぜ婚活しないのか

――前回までは、草食男子の職場でのサバイバル術について伺いました。ここからは、草食男子の婚活について伺います。ライフプランを考えると、草食男子にとっても恋愛や結婚は大きなテーマですよね。

深澤 草食男子に関する取材を受けるなかで、新聞社や欧米のおやじ世代の記者が必ず聞いてくるのが「草食男子が少子化の原因ではないか?」という質問なんです。先日、フランスのフィガロ紙でも同じ質問をされて「関係ない」と言ったのに、「深澤は、草食と少子化は関係があるという」と書かれてしまいました(苦笑)。(参考記事はこちらと、こちら)。まず言いたいのは、これは草食男子にすべての原因を押しつけたい“思い込み”だということです。

コラムニストの深澤真紀さん(写真:花井 智子)

 日本の少子化の理由は、女性のワークライフバランスが大きな問題です。
 バブル期以降、女性は結婚も出産も仕事も、同時に手に入れることができるようになりましたが、こうした女性の受け皿を社会がシステムとして準備しきれていないために少子化は起こっています。

 民主党政権になったことで、状況は変わるのかもしれませんが、いずれにせよ、少子化は女性のワークライフバランスの問題であり、保育所が足りないとか、子どもが病気になった時に世話をしてくれる施設がないとか、不妊治療にお金がかかるとか、サービスや設備、社会システムの不備が大きな原因です。

 そもそも「草食男子はセックスにガツガツしない」のですが「セックスをしない」わけではありません。

 むしろ、家族好きな草食男子は強い結婚願望を持っていますし、子育てにもとても興味を持っています。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)
コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。
1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。いくつかの出版社で編集者を務めた後、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立、代表取締役に就任。書籍・雑誌・ウェブのプロデュースや、作家のマネジメントを行う。また若者、女性、食、旅などのテーマで企画や執筆、講演も精力的に行う。
日経ビジネスオンラインの連載で「草食男子」や「肉食女子」を命名して、国内だけではなく海外でも話題になる。主な著書に、「草食男子」が収録されている『草食男子世代——平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)、「メンテナンス術」を提唱した『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』 (光文社)、そのほか『思わず使ってしまうおバカな日本語』(祥伝社新書)、『くらたまとフカサワのアジアはらへり旅』(倉田真由美との共著、理論社)など多数。

このコラムについて

深澤真紀の草食の時代

 「草食男子」から「平成女子」まで、時代を鋭く切り取るコラムニストである筆者が、バブル以前、バブル後などの時代の変遷による社会や価値観の変化、トレンドを読み解いていく。著者によれば、現代は「変わる」だけではなく、「変わらない」ことも大事にする「草食の時代」。その中で私たちは、どう働きどう生きていけばいいのか。職場での振舞い方から仕事の進め方、そして恋愛、結婚まで幅広く語っていただく。

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