週刊「面白法人カヤック」

2009年10月5日

【14】仕事を断る時の鉄則

 ちなみに、カヤック社内には、こんなキーワードがあります。

「YESの数だけNOも言う、NOの100倍、案を出す」

 カヤックがサイト制作を受ける時のポリシーでもあります。これも、そういった考え方と通じるところがあります。NOというのであれば、必ず代替案を出す。ただ断るとか、ただNOと言う、これが一番やってはいけないことなのです。

 以上でございます。

 何だろう。書いた文章を見直してみたら、何のことはない「断る時こそ慎重に」ということしか言っていないじゃないか…。うーん…、これだと、また社内から内容が薄いと言われそうなので、最後に余談を追加します。

 僕は経営者であり、また1プレーヤーとしてWebの仕事をしています。ただ物理的に時間が限られているため、Webの仕事はある程度絞る必要があります。そこで、僕の戦略(何を引き受けるべきか)を紹介します。

1:会社で立てた戦略に添った仕事
毎年、今年はこれに集中していこうという仕事があります(例えば、今年であればmixiアプリをたくさん作ろうという方針があります)。そういったものは、まず1〜2本、自分が制作に携わって体感しないと外で語れないので引き受けます。

2:自分が生涯をかけて取り組みたいテーマの仕事
生涯をかけてと言うと大げさですが、ずっと興味があるテーマというのがあります。そういったものは積極的に引き受けます。例えば、メガネとか、超能力とか、筋肉とか、漫画とか。言ってみれば趣味ですね。こういうものは自分でやらないと意味がない。

3:この人の仕事は絶対に引き受けると決めている人の仕事
僕が全幅に尊敬している人の仕事は、無条件で引き受けることがあります。この人の仕事だけは予算や各種条件にかかわらず、声をかけて指名が入ったら、絶対に受けるというもの。

 上記3つがカヤックの本業であるWeb周りの僕の個人的な戦略です。それ以外に、新たな肩書が増えそうなもの。著者依頼、講演依頼などといった、本業とは関係ないものでも、自分の仕事の幅が広がる可能性があるものも、声がかかったらとりあえずは受けてみます。

 なんせ、何をしているか分からない大人になりたいので、肩書きが多いのはいいことです。そして、まずは何でも引き受けるという視点に立ち、そこから、どういうものを受けるべきか受けないべきかという戦略を考える。このステップで生きていこうと思っています。

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皆様からお寄せいただいたご意見

「YESの数だけNOも言う、NOの100倍、案を出す」
この言葉に目からウロコでした。
私自信「何でも…」な部分があるので、これから自分の道を見つけようと決意を新たにしました。

ところで、本文中に「自分のやるべきことが決まったら社内、社外へ発信していく」ということですが、締めくくりに「何をしているか分からない大人になりたい」と相反した目標を掲げていることに非常に興味を持ちました。また機会がありましたら柳澤さんの目標についても詳しく聞けると幸いです。(hylm)(2009年10月09日 13:11)

今日からKAYAKUファンファンになりました!

「YESの数だけNOも言う、NOの100倍、案を出す」
とっても勉強になりました!

これから記事が更新されるを楽しみにしています!(SUNNY)(2009年10月09日 08:24)

「何でもやります」「何でもできます」というのは何もできないのと一緒です。

この言葉が結構グッサリきました。自分の強みは一体何なのか。もっと突き詰めないといけないなぁときづかされました。ありがとうございます。(2009年10月06日 18:52)

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著者プロフィール

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)
面白法人カヤック代表取締役。1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。「ART-Meter」「HOUSECO」「こえ部」など、ユーザー数千〜数万人規模のインターネットサービスを幅広く展開する。ユニークな人事制度(サイコロ給、スマイル給)や、ワークスタイル(旅する支社)など、制度面も現在実験中。近年では、ギャラリー「ART-Meter」、カフェ「DONBURI CAFE DINING bowls」などリアルショップを運営。2009年、ビンボーゆすりを科学したプロダクト「YUREX」を開発。

このコラムについて

週刊「面白法人カヤック」

サイコロ給やスマイル給など、ユニークな制度を多数取り入れている面白法人カヤック。その代表、柳澤大輔さんが、日々考えていること、実験したこと、失敗したことなどを本音で綴ります。ビジネスの世界で役に立つ知恵や工夫が満載です。

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