日本人のビジネス界で古典の教養といえば、漢文的な表現が中心になるだろう。「明鏡止水(めいきょうしすい:澄み切って落ち着いた心)」「君子豹変(くんしひょうへん:立派な人は過ちを即座に改める)」「上善は水の如し(じょうぜんはみずのごとし:最上のものは水のように自然だ)」といった表現がそうした例だ。
これに対して欧米の教養はラテン語が基本になる。"memento mori(メメントモリ:死を忘れるな)"、"Deus ex machina(デウス・エクス・マキナ:機械仕掛けの神)"、"Soli Deo gloria(ソリ・デオ・グロリア(ただ神にのみ栄光)"など、まさに教養的な表現と言えるものだが、このほかに、ビジネスで使う、ラテン語的な表現を元にした略号や言い回しも多い。
日本人がラテン語の教養をフォローするのは難しいが、ビジネスになじんだ略語や言い回しは知っておくとよいだろう。比較的よく見かけるラテン語起源の略号や言い回しや、ラテン語起源ではないが類似の表現のうち、よく使われていると思われるものをまとめてみた。
略号は覚えておくだけではなく、メモを取るときに使うと便利なものだ。また、"No."が番号(ナンバー:Number)を示す理由も知っておくと、ちょっとしたトリビアになるかもしれない。
【記号的に使う略語】
・aka
「別名」 英語のalso known asから。発音は「アカ」または「エイケイエイ」
・ASAP
「至急」 英語のas soon as possibleから。発音は「エイサップ」。
・art.
「法律~条」「記事」 英語のarticleから。
・cf.
「〜と比較せよ」「〜も参照せよ」 英語のconfer(compare)から。
・ca. (c.)
「〜年頃」 ラテン語circaから。
・con
「〜反対派」 consと複数で使うことも多い。 cf. pro 。
・e.g.
「例えば」 ラテン語exempli gratia(for example)から。e.g.のようにピリオドは2つ。
・et al.
「その他の人」 ラテン語et alii, et aliae(and others)から。共著者の省略に使う。
・etc.
「その他」 ラテン語et cetra (and so on)から。
・fig.
「図」 英語figureから。
・FYI
「あなたのためのご参考までに」 英語for your informationから。





