「ロジカルシンキングを身につけたいけれど、いくつものフレームワークを覚えて、使いこなすのは苦手」という人は多いだろう。そんな人ために、「図解」が手助けしてくれるビジュアルシンキングをおススメしたい。
第1回は、「ヒト」「モノ」「カネ」の関係をごく簡単な記号を使って図解するビジネスダイアグラム。経済記事を読み解き、ビジネスモデルのデータベースを頭の中に作る「記事トレ!」は、ビジネスダイアグラムを修得するための入門編だ。
まず、下の例題にある日本マクドナルドのコーヒー無料キャンペーンの記事を読んでほしい。あなたはこの記事に書かれている情報をどのように整理して頭にインプットするだろうか。あるいは、上司や同僚に内容を説明するとしたら、どのように伝えるだろうか。

「ロジカル」より使いやすい
仕事に関する情報を集めるために、新聞やウェブに掲載されている経済記事に毎日欠かさず目を通しているというビジネスパーソンは多いだろう。しかし、せっかく集めた情報も、頭を素通りしてしまっては、仕事に役立てられない。

そんな事態に陥らないための、記事の読み方がある。ビジネスプロデューサーの板橋悟さんが提唱する「ビジネスダイアグラム」だ。今年5月に出版された『「記事トレ!」日経新聞で鍛えるビジュアル思考力』で紹介されるや、企画のプロたちから「本物の手法だ」と注目を集めている。
簡単な記号(ピクト)を使って記事の内容を図解する。これだけで、記事に書かれているビジネスモデルを把握して、そのポイントを頭に叩き込み、新しい企画を考える時のデータとして簡単に引き出せるようになる。
方法は非常にシンプル。だが、実際に手を動かしながら図解し、その図を使いながら発想すると、「ビジュアルシンキング」の威力を十分に実感できる。
「ロジカルシンキングを目指すビジネスパーソンは多いが、ロジカルシンキングで使われるフレームワークなどをわざわざ持ち出さなくても頭を整理でき、簡単にロジカルシンキングを実践できるのがビジネスダイアグラムの利点です」と板橋さんは強調する。
それでは、次ページから実際にビジネスダイアグラムにチャレンジしてみよう。

Satoru Itabashi
エデュテインメント・ラボ代表
1963年東京都生まれ。東京工業大学卒業後、リクルートを経て独立。著書に『「記事トレ!」日経新聞で鍛えるビジュアル思考力』(日本経済新聞出版社)。11月に『ビジネスモデルを見える化する ピクト図解』(ランダムハウス講談社)を発行予定。公式サイトはこちら
ペン1本でわかる! ひらめく! ビジュアルシンキング
日経ビジネスアソシエ10月6日号
この記事は、9月15日に発売した日経ビジネスアソシエ10月6日号の特集「ビジュアルシンキング」の内容を一部抜粋して再構成しました。この特集では、ビジネスダイアグラムをはじめ、手で描きながら発想し、効果的に人に伝えるビジュアルシンキングの手法を余すとこなく紹介しています。さらに、ビジネスダイアグラムの作り方を完全にマスターできる別冊ドリルつきです。ぜひ、あわせてお読みください。















