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【9】“受付兼パン屋”ができた理由(1/3ページ)

2009.08.19

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会社を訪ねると
電話機がポツンと置いてある。
「ご用の方は内線×××を」
と書いてある。

担当者名と番号の対応表の場合もあります。

今世紀に入って
一気にひろまった感のある
受付スタイルです。

なぜだか知らないけど、
受話器は、
平べったい棒みたいな形が多いです。

で、電話をかけると、
「少々お待ちください」
とか言われて、少々お待ちすることになります。

その間、
そこの社員が通っていくこともあるけれど
挨拶するようなことはない。

いつごろから
ひろまったんでしょうか?

と思って
いろいろな人に
聞いてみたのだけど、
はっきりしたことは分かりません。

「前世紀からあった」
という意見もあるし、
「2005年ごろから増えてきた」
という意見もある。

ただ、みんな口をそろえて言うのが
「受付の人員削減」
「個人情報保護法の全面実施」
の2つの欲望に対応するため
ひろまったんですよ、
ということ。

ある百貨店に勤めていた人の話です。
1990年代。
受付嬢やエレベーターガールは
全員正社員だったそうです。

1990年代後半になると
アルバイトが入りはじめた。
それ以降、
どんどん合理化されていった感じがする。

また個人情報保護法が制定されてから
「個人情報を外に出すな、漏洩するな」
とうるさく言われるようになった。
利用目的を明示せよ、と。
その先に
「社外の人間を簡単に入れてはいけない」
という考え方があるのでしょう。

この受付システムがひろまる前。
ぼくがよく行っていた会社は
ふつうに入れました。

扉開いて
社内に入る。
ワンフロアで、
会社の人が全員見渡せるか見渡せないか。
それぐらいの規模の会社です。
受付の人はいません。

「こんちはーーー」って入っていくと
たいていは総務の人が
「あ、××××さんと打ち合わせ?」
って気づいてくれて
「××××さーーん」
と呼んでくれる。

そのあいだ、
今は直接仕事上では関係していない人と、
「あ、こんちは」
とか言ったり、
たまには雑談することもありました。

電話機ポツンの
合理的な受付システムになってからは
そんなことは
なくなりました。

用件のある人以外とは
話さなくてもいい合理性を
われわれは手に入れました。

でも、
その中に入って
「人と人との触れ合いを大切にして……」
とか言われると
あれれ?
と思ったりもします。

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