高い声、速い口調、そして独特の語り口で、画面から消費者の心を揺さぶるジャパネットたかたの髙田明社長。「感動を伝えたい。その一心です」と、その話術の極意を説明する。

梶原 今回、なぜ髙田社長にインタビューをお願いすることになったかと申しますと、僕は「日経ビジネス アソシエオンライン」で「プロのしゃべりのテクニック」というコラムを1年ほど前から連載していて、既に50回を超えています。その中で最も読まれたのが、「ジャパネットたかたの本当のすごさ」だったんです。
髙田社長のプレゼンはすごいとか、面白いとか、いろいろなところで言われているけど、みんな本当のすごさを知っているのかい、というようなことを偉そうに書いたんですね。例えば商品を説明する時に、品質や機能よりも、その商品が家にやってきたらどんな幸せが家族に訪れるんだという「幸せのイメージ」を伝えているんじゃないか。こんなふうに勝手に解釈したんですが、それが独り善がりの受け止め方ではなかったのか、確かめたかったのです。
実はびっくりしていた
髙田 僕は、小さいカメラ店から始めて会社がだんだん大きくなるうちに、「物を売ってお金が儲かっても、それが一生の中でどんな意味を持つんだろう」と考えるようになったんです。
人間は生まれたら、絶対に死んでいく。自分が一生のうちに出会った人とどれだけこの幸せを共有して生きるかが、人間にとって一番大事な部分ではないか。商品が100台売れた、1000台売れたという世界ではなく、その商品を通してどれだけの幸せや感動を人に与えていくかの方が大事なんじゃないかと自然に思えるようになってきた。だから「その商品を何のために買うんですか」ということを伝えたい。そんな思いがあります。
梶原 いい話だな〜。じゃあ、僕もまんざら変な深読みをしたわけでなくて、社長の思いの一部をとらえられていたんですね。
髙田 実は、先ほどお話があった記事を見て、もう本当にびっくりしました。家内と一緒に「こんなふうに書いていただいて幸せだよね」って言っていたんです。
梶原 そうなんですか。恐縮です。
髙田 テレビが家に来たらというお話でしたよね。






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