トップ > 潜在“脳力”を活かす仕事術 > 潜在“脳力”:【24】カロリー摂取を控えると記憶力も向上する

潜在“脳力”を活かす仕事術ビジネス

潜在“脳力”:【24】カロリー摂取を控えると記憶力も向上する(1/2ページ)

2009.03.23

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 「カロリス」という言葉をご存じだろうか。カロリー・リストリクションを省略した用語である。大雑把に言えば「カロリー摂取を控えて健康に気を遣おう」という意味だ。

 食事量を抑えれば脂肪率や血糖値は低下するだろうから、いかにも健康によさそうな雰囲気がある。しかもダイエットや食費節約にもなって一石二鳥。楽観的な視点も生まれくる。しかし、カロリスの話題は想像以上に深い。

小さな虫も、ホ乳類も寿命が延びる

 まず、カロリスの効果が顕著に表れるのが寿命である。カロリスの長寿効果は強烈で、小さな虫からホ乳類に至るまで、生物界にほぼ普遍的に観察される。インスリン関連の分子など、長寿効果のメカニズムも科学的に解明されつつある。

 どのくらい食事量を制限すればよいかは研究者によって意見が異なるが、およそ20~30%くらいと見積もられている。こう聞くと、「20%ぐらいならば」とすぐにでも実践できそうな気になるだろう。しかし、私も挑戦してみたのだが、普段の食事量から20%を削減して、それを長期にわたって持続するというのは、想像以上につらい思いをするもの確かである。

 さて、カロリスに関して、独ミュンスター大学のフレール博士らが、1月に興味深い実験データを報告している。寿命だけでなく、記憶力を高める効果もあるというのだ。

 フレール博士は、平均年齢61歳の男女50人を集め、実験を行った。平均BMIは28というから、平均的、あるいは少々肥満傾向の人が実験に参加したことになる。

 まず参加者を3つのグループに分ける。最初のグループは30%オフのカロリスを3カ月続けてもらう。

 2番目のグループは不飽和脂肪酸を普段よりも20%多く摂取してもらう。不飽和脂肪酸とは魚油やオリーブ油などに含まれている、いわゆる「健康によい」とされる脂肪分である。代表選手としてはDHAやEPAが挙げられる。これを多めに摂取してもらうのが2番目のグループである。

 最後のグループには通常の食生活を行ってもらう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー