<今週のボク様>
年齢:30歳
仕事:雑誌編集者
年収:450万円
学歴:関東地方の国立大学卒
住まい:一人暮らし
兄弟構成:弟2人(ともに未婚)
「僕、卒業したらエロ本が作りたいんです!」と言い続けていた後輩がいる。川上耕司(仮名、30歳)は、大学に合格して上京した日に池袋のヘルスで風俗デビューし、学生時代は「エロエロセブン」というコードネームで呼ばれていた。身長170cm、体重80kg。身につけるのは青、赤、黄など原色のスウェットかTシャツ。大きなドラえもんみたいな風貌でいつもニコニコしている。しかし、口から出るのは下ネタばかり。僕たちウブな大学生にはそれがとても面白く、川上は男たちのヒーローだった。
いつも陽気でエッチな“ドラえもん”、川上。就職後は何だか元気がなくなっている。「仕事に自信がないんです」とぼやくことが多くなった。本企画の趣旨を話し、「風俗以外なら好きな店でおごってあげるから」と協力を頼むと、池袋の「アントニオ猪木酒場」を指定してきた。相変わらず面白いヤツだ。だけど、女の影は全く見えない。
店に入り、リングに見立てたカウンター席に2人で座った。テーブル客席からは時折、「いくぞ! 1、2、3、ダッー!!」と雄叫びが上がる。騒然とした雰囲気の中で、川上はボソボソしゃべり始めた。
ニコニコ動画が大好き
大宮(以下、O) よし、ビールが来た。乾杯しよう。(猪木風に)元気ですか!?
川上(以下、K) 元気でーす。イヒヒヒ…。
O 全然元気じゃなさそうだね(笑)。エロ雑誌からファッション系の雑誌に異動して、そろそろ3年になるっけ? 仕事は順調じゃないの?
K 僕、ファッションとか全然興味ないんですよ。スーツとか時計とかどうでもいい。おまけに仕事がすごく遅いんですよ! 平日はずっと会社にいます。ニコニコ動画が大好きなので、「ネタ集め」と称してネットを見ている時間が長いんですけど。
O ニコニコ動画でファッションネタが集まるのかよ(笑)。興味がない分野だからこそ割り切ってサクサク仕事できる編集者もいるけど、川上は器用じゃないからな…。それで3年間も辛かっただろう。エロ雑誌に戻してもらうのが無理なら、思い切って転職することは考えないの?
K エロ本はもう完全に斜陽産業なんですよ。読者のほとんどは40代以降ですからね。規制も厳しくなっているし…。先のない業界です。今さら他社に移ろうとは思いませんよ。






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