今、多くの企業で従業員の「モチベーション危機」が起きています。
モチベーション危機とは「従業員の働く意欲が暴落すること」を意味します。特に今は、急激な景況悪化の影響を受けて、モチベーション危機が深刻化している企業が増えているのではないでしょうか。
企業成長にとって最大の資源はそこで働く人材です。私は多くの企業をサポートしてきた経験から、そう確信しています。
その視点に立って考えると、従業員のモチベーションの低下は企業活動の根幹を揺るがしかねません。従業員のやる気を喚起するステージを提供できない企業は、激しい市場競争からの退出を余儀なくされるでしょう。つまり、現代の企業経営において、従業員のやる気を高めるための施策である「モチベーションマネジメント」は重要なテーマとなるのです。
優秀なリーダーは例外なく、このモチベーションマネジメントのスキルに長けています。リーダーシップを発揮するためには、メンバー1人ひとりのスキルが最大限に発揮されるように、メンバーのモチベーションを誘発する技術が不可欠です。
今回から4回にわたって、このようなモチベーションマネジメントのノウハウを紹介していきます。日常レベルで取り入れられるような、具体的なマネジメント手法を提示していきますので、ぜひ組織のモチベーションアップに役立ててください。
今、モチベーションマネジメントが求められる理由
具体的なノウハウをお話する前に、まずは「今、なぜモチベーションマネジメントが求められるのか」について説明したいと思います。
情報技術(IT)の高度化、国際競争の激化、消費者ニーズの多様化などを背景に、組織を取り巻く環境は変化の一途をたどっています。環境変化の激しさが増していく一方で、商品やサービスのライフサイクルはどんどん短くなっています。
そういう環境の中で組織が生き残っていくためには、新しい商品やサービスを生み出し続けて、競合企業以上の顧客満足を実現しなければなりません。それを実現するためには、現場を支えるメンバーのモチベーションを引き出すことが不可欠です。
逆に、メンバーのモチベーションを高められなければ、優秀なメンバーほど「今の会社に働く意味や価値を見出せなくなった」と感じ、転職を決意するものです。組織にとって、優秀な人材が流出してしまうことは大きな損失です。
このように、メンバーに対してモチベーションを高める要因を提供できない企業は、市場での競争力を失うだけでなく、大量の人材流出という内部崩壊の危機に直面する恐れが出てきます。
つまり、モチベーションマネジメントは企業や組織がビジネスを行うために、また有効な人材資源をつなぎとめていくためにも必要となるのです。






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