コンビニは、狭い店舗面積を最大限活用し「高生産性」「高収益性」を実現しています。このため、基本的に店内に置いてある商品は「売れている商品」のみです。店は毎日、商品の発注を行うたびに、売れる商品は売り場を広げ、売れない商品は売り場から撤去してます。
そう考えると、現在店内に残っている商品はどれも「売れている商品」ということになります。その中には、「本当にこれが売れるの?」というものもあります。今回はそういったコンビニならではの隠れたヒット商品を紹介しましょう。
◆メモ帳
Yシャツの胸ポケットに入る大きさのメモ帳。主に、ビジネスパーソンの需要が強い商品です。このメモ帳は、ほとんどの店で売れます。特にビジネスパーソンが多く来客する立地でなくても不思議と売れます。
あまりそのことを意識していないのか、確実に売れる商品なのに、在庫切れにしている店もあります。これは店舗コンサルタントの立場から言わせると非常に残念です。
◆ライオン「エルパックトラベルセット」
携帯用ハミガキ、ハブラシのセット。商品そのものの目的は「旅先」での需要を狙っていますが、そういった需要が関係なくても売れます。会社での昼食後・徹夜明けの歯磨き需要があるのか…。
この商品の不思議な点は、ライオン以外の類似商品(競合商品)がいくら出てきても売れるのはいつもこの商品だということ。なぜかは私にもよく分かっていません。
◆マヨネーズ(小)50g
小さいサイズのマヨネーズです。これは、いかにもコンビニ需要っぽい商品ですね。弁当やサラダと同時購入する人が多い商品です。
マヨネーズには大きさ(容量)が多々ある中、やはり売れる(回転率が良い)商品はこの50gの小容量です。常にマヨネーズを携帯していたい「マヨラー」需要にもぴったりです。
私は前に、「この小容量マヨネーズはほかの商品とセット購入がほとんど」という仮説を立てて、いろいろな棚に陳列したことがあります。カップラーメンゴンドラ、サラダ売場、弁当売場に…。結果は、面白いほど、どの売り場においても売れていました。
◆ポケモンの食玩
ポケモンのおもちゃが入った食玩は、子供たちにとても人気です。特に、ソフビ人形とラムネがセットになった商品が売れます。これは、子供需要としてコンビニに必要不可欠な商品となっています。類似商品としては、アンパンマンもありますがポケモンの方が人気は上です。
ポケモンの食玩は、シリーズがたくさん出ており、新シリーズが出るたびに人気を博します。中には全種類を買い込むツワモノもいます。
コンビニは基本的に全方位的な品揃えを意識する必要がある業態です。このため、どうしても商品回転率が低い子供向け商品は敬遠し勝ちになりますが、ポケモン食玩だけは別。ほぼ、売れ残りも出ません。
以上、隠れたヒット商品いかがでしたか。次回は、「団子」などの和菓子がどうしてレジ横に必ず置いてあるのかを考えたいと思います。
船井総合研究所 戦略プロジェクト本部 次長 シニアコンサルタント。1974年大阪府生まれ。複数の企業にてキャリアを磨き、船井総合研究所の経営コンサルタントとして従事する。コンビニ本部等の多店舗展開チェーン企業へのコンサルティングを中心に活動。クライアント先である「NEWDAYS」の平均日販を日本一に押し上げたことが話題になる。月刊コンビニ(商業界)にて連載を持つほか、著書に『コンビニのしくみ』(同文館出版)や『よくわかるこれからのスーパーバイザー 』(どちらも同文館出版)がある。
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