読者からの“タレコミ”
上司から「仕事が遅い!」「早くしろ!」とよく怒られます。私は30代前半で、これまでしっかり仕事をこなしてきたつもりですが、今の上司になった途端に仕事が遅いと言われるようになりました。一生懸命に仕事をしているのですが…。
人事ジャーナリストが返信
こうした問題が生じた時に、私が疑問に思うのは、「仕事が遅い=本人の職務遂行能力に問題あり」というとらえ方です。
やや話が広がりますが、経営陣と労働組合との労働時間をめぐる交渉でも、経営側はこう答えます。
「会社として労働時間を減らすことに力を入れていきたい。だが、現場で働く社員の行動を見ると、必ずしも意識が共有できていない。残念だ」
労働時間を減らすことができないのは、働き手に問題があり、経営側には落ち度がないという論理です。
経営側としては、「自分たちに落ち度があることを認めると、会社側が不利になる」と思っているのでしょう。これは経済団体の事務局に勤務していた人や、経営側の弁護士が時おり話すことでもあります。
私には、こうした論争は、不毛な話し合いに見えます。まるで罪のなすりつけあいをしているようかのようにも思えます。
仕事が遅い社員は、その人の職務遂行能力にも問題があるかもしれませんが、上司や周囲にも何がしらの問題があると私は考えます。ですから、ここでは「個人」と「組織」の双方に分けて考えていきます。
まず、「個人」からですが、とりあえず、日々の仕事を細分化してみてはいかがでしょうか。この問題に限りませんが、絶えず記録を取るなどして、具体的に自分の仕事を明確に把握することが大切です。
1つの仕事の取り掛かりから終了まで、できるだけ細かく分けていくのです。そして、それぞれの仕事をどのくらいの時間をかけて終えているかを一覧にしましょう。













