自分では仕事ができると思っている部下がいます。勝手に仕事を進めたり、ほかのメンバーを見下した発言をする傾向があります。課の雰囲気がちょっと悪くなっているのですが、どのように対処したらよろしいでしょうか?
【立花のアドバイス】 部下の言い分を聞くと同時にきっぱりと伝える
私も30代前半までは自分のことを周りの人たちよりもずっとよく仕事ができると思っていました。また一般的に部下は自分のことを上司の評価よりもずっと高く評価する傾向があります。この部下の本当の実力がどうであれ、勝手に仕事を進めてしまったり、ほかのメンバーを見下した発言をしたりする態度は改めさせなければなりません。
それには、2人でじっくり話し合うことです。部下にも言い分があるはずです。まず、部下がどう考えているのかに耳を傾けてください。聞くべき意見があれば受け入れたうえで、部下の態度が間違いであることをさとすのです。
課長にいちいち了解を取っていると仕事が遅れるとか、周りの人たちは仕事が遅いので自分がカバーしているといった理由を言うかもしれません。しかし、その部下よりも仕事ができる人は世の中にはたくさんいます。ほかのメンバーの仕事が遅いのは、当人の責任ではなく、特別な理由や事情があってのことかもしれません。こうしたことをきちんと理解させましょう。そして、勝手に仕事を進めたり、周りを見下したりする態度は、どのような理由があってもとってはならないときっぱり伝えてください。
【津田のアドバイス】 助けがなければ仕事ができない状況を作る
今回の相談には2つのポイントがあると思います。1つは、「できる」とはどういうことか。人の評価は自分で決めるものでなく、周りの評価によって決まるものです。もう1つは、チームで働くとはどういことなのか。独断で仕事を進めるのではなく、「チームのために自分は何ができるのか」をそれぞれのメンバーが常に考え、仲間を尊重して行動することです。部下が、勝手に仕事を進めてしまったり、ほかのメンバーを見下した発言をしたりするのは、この2つのポイントを理解していないからではないでしょうか。
「自分はできる」と思っている人は、「ほかのメンバーの助けは必要ない」と考える傾向にあります。だから勝手に仕事をするのです。そこで、「どうしてもほかのメンバーの助けを求めなければ仕事ができない」という状況を作り、成長を促してみてはいかがでしょうか。簡単な方法は、この部下があまり知識を持っていない苦手な分野の仕事を任せることです。
さらに、協力することの必要性を実感させるには、2〜3人のメンバーで特定のプロジェクトを立ち上げ、質、量ともに1人ではこなせないような仕事を与えるのが効果的です。プロジェクトにはタイプの違うメンバーを加え、この部下が壁にぶつかった時にフォローできる態勢にします。
このような環境に部下を置き、周りの力を借りる大切さ、そして周りの人と協力すると1人で仕事をするよりもよりよい成果が出せることを実感させるのです。それが理解できれば、この部下に対する周りからの評価も高まり、チーム優先に考えられる有能な人材に育てられるでしょう。






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