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奥田弘美の「うつ」にならないためのメンタルヘルス講座

【8】質のよい睡眠につくための5つのコツ

「飲酒しないと眠れない」のは危険な状態

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 「心」と「睡眠」は深い関係があります。

 睡眠不足の時は、イライラしやすくなったり、気分が沈みがちになったりします。脳の疲れがとれていないから、ポジティブなやる気やアイデア、冷静な判断力を作り出せないのです。このように考えると、睡眠不足が心のあり方に影響を与えることは明らかです。

 連載6回目で述べたように、心を元気に保つこと=脳を健康な状態にすることです。脳の健康を保つためには、体の健康と同様に「栄養を与えて休息をとること」、つまり「しっかり食べて、しっかり寝る」ことが基本となるのです。

睡眠は「脳と体のメンテナンス」

 脳が休息を得られるのは、睡眠の時だけです。脳科学では、脳をメンテナンスするためには「最低6時間の睡眠時間が必要」だと言われています。

 睡眠中、脳はただ寝ているだけではありません。日中に経験したことを取捨選択して記憶に残したり、記憶を整理したりという作業をしています。

 また、日中の脳は交感神経が優位になって働いていますが、睡眠中は交感神経が働きを弱めて、副交感神経が優位に働きます。この役割交代によって、脳は体のメンテナンス(ホルモンを出したり、筋肉を弛緩させて血行をよくして肩こりを治すなど)を行っています。つまり、睡眠は脳のメンテナンスであり、体のメンテナンスでもあるのです。過労ぎみの人ほど、しっかり睡眠をとる必要があります。

 ビジネスパーソンの中には、睡眠不足でがんばることを美学のようにとらえている人がいます。が、睡眠不足では脳がメンテナンスされないため翌朝の脳に疲労が残り、「良いアイデアやひらめきがわかなくなる」「記憶の定着が悪くなる」「感情コントロールが乱れる」などの弊害が出てきます。

 コンスタントに仕事で活躍していくためには、1日6時間の睡眠時間は死守してほしいと思います。

 とはいえ、忙しい時は睡眠不足になってしまうのも理解できます。睡眠不足になった日は、翌日の睡眠で挽回するようにしましょう。徹夜近くなってしまった翌日は、できるだけ6時間以上の睡眠をとり、「1週間を通しての1日の平均睡眠時間」が6時間程度はとれるように心がけてください。

 大げさかもしれませんが、過労うつを防ぐためにも、「2日以上連続して脳を睡眠不足状態にしない」というポリシーを持ち、睡眠時間の確保を死守してほしいと思います。

 睡眠時間の確保とともに大切なのが、「質のよい睡眠をとること」。脳をしっかり休息させて心身の疲労をとるためには、短い時間でも、ぐっすりと眠ることが大切です。これから「質のよい睡眠につくためのコツ」を5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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