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Associe インタビュー

「失敗リスク」を恐れる男性ほど実は結婚に向いてる

ロスジェネ未婚男の応援本『結婚難民』の著者に聞く

Associe

何とも嬉しい本が出た。佐藤留美『結婚難民』(小学館101新書)。タイトルは深刻だが、中身はわれわれ「ボク様未婚男」への同情と励ましに満ちている。「未婚率が上がっているのは男のせいだけじゃない!」と宣言し、ロスジェネ未婚男でも結婚できる道を提示してくれている。ありがたい。「結婚してはいけない女」を13タイプも挙げて注意を促している。痛快だ。著者に会って感謝を伝え、さらに僕たちを励ましてもらいたい。ご自身は結婚12年目という佐藤留美さんに話を聞いた。(聞き手:大宮冬洋)

大宮(以下、O) 『結婚難民』はロスジェネ世代の未婚男にとって、バイブルのような本ですね。激しく感動しました(笑)。

佐藤(以下、S) ありがとうございます。今、結婚適齢期にあるロスジェネ世代の男性は様々な批判にさらされていますよね。「甲斐性がない」とか「責任感がない」とか。でも、実際にたくさんの男性に会って話を聞くと、それぞれに事情があります。「家族を養わなくちゃ」という責任感がありすぎて結婚に踏み切れない人もいるんです。男性が追い詰められすぎてかわいそうだなと思ったのがこの本を書くきっかけでした。

 最近は女性たちに“イイ男狩り”を勧める「婚活」本も出ています。このままでは、誰にでも好かれる如才ない男に人気が一極集中して、結婚格差が開く一方だと思うんです。「食育」と同じですよ。知識武装した上流はますますいいモノを得られるようになり、余裕のない下流は取り残される。それじゃいけないと思います。

 私は、地味でもどっしりとしてフラフラしない職人タイプの男性が好きです。昔はお見合いで結婚できていた層ですよね。現在、お見合い結婚は激減してしまいましたが、そういう人たちでも自信を持って結婚に臨める世の中になってほしいです。

お父さんの後ろ姿は参考にならない

O でも、経済的な自信が持ちにくい時代ですよね。自分ひとりも自立できないのに家庭なんて持てないよ、という男性もいます。

S そうですよね。非正社員はもちろん、正社員でも将来の見通しが立てにくい状況です。「40歳になった時にいくら給料をもらっているのか」「課長にすらなれていないのではないか」……。不安は多いと思います。毎年、毎年、経済が成長する時代ではなくなっていますから、自分のお父さんの後ろ姿は参考にならないんです。大変ですよね。

 本当は男も女も自立する必要なんてない。お互いに未熟な人間なんですから。未熟者同士が肩を寄せ合って何とか生きていく。これが結婚なんだと思います。仕事では成功できなくても、温かい家庭があれば救われたりしますよ。もっと肩の力を抜こうよ、と言いたいです。

佐藤 留美氏

佐藤 留美(さとう・るみ)氏

1973年東京都生まれ。青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て2004年からフリー。20代、30代女性のライフスタイルに詳しく、同世代のサラリーマンの生活実感を取材テーマとする。『日経ビジネスアソシエ』『週間SPA!』などで取材・執筆を行うほか、単行本の企画や著者の代筆を務めることもあり、その中にはベストセラーも含まれる。2005年、企画編集事務所「ブックシェルフ」を設立し、代表取締役。『結婚難民』は、実名で書いた初めての本である(イラスト:つぼいひろき)。

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