英文を読んでいて知らない英単語が出てきた時どう音読したらよいか。正しい答えを知りたければ辞書を使って音声表記を確認するしかない。しかし、英語圏の国民でも知らない英単語もあるはずだ。けれども彼らは、辞書を引かずに何となく音読してしまう。自然に習得した音読規則があるからだ。
日本人もその規則を理解すると知らない英単語が出てきてもそれなりに音読できるようになる。またその規則を知ると、英語圏の国民がローマ字を変なふうに音読する理由が分かるようになる。
この規則の存在に気がついた個人的な思い出話がある。大学生の頃、日本語を勉強している米国人の同級生が、「日本語も英語も母音は5つなので同じだ」と話してくれた。もちろん間違っているのだが、なぜそう思うのかと問い返したところ、英語でも母音は「AIUEO」だけだと答えた。
それは違うでしょ、と話し込んでいって分かった。「A」を日本人はアルファベットとして「エイ」と読み、単語の中で例えば「cat」という場合は「ア」と読むのだが、米国人の頭の中では、どうやら「A」は「エイ」であって、短く軽く読むと「ア」になることもある、というふうに理解しているようだ。
そう考えてみると、"This is a pen."という英語の不定冠詞"a"を米国人が強調する時、たまに「ジス・イズ・エイ・ペン」と「エイ」と読むことがある理由が分かった。また、"the American"が「ザ・アメリカン」ではなく、「ジ・アメリカン」なのは、"the"のeをアルファベットのeとして少し強調したからのようだ。
後に知ったのだが、こうした音読規則はフォニックス(Phonics)と呼ばれ、米国人の子どもたちも学習している。また『オックスフォード英英小辞典(POD)』の6版では、英語はスペリングに多少補助すればそのまま発音できるとして発音記号を廃止した(次版では復活したが)。
以下は便宜的な私流の簡易版フォニックスをご紹介しよう。最初にお断りすると、例外が多い。目安程度に理解していただきたい。













