影響力の源泉(1)「専門性」
人は、自分が関心ある分野で高い能力や豊富な経験を持つリーダーから影響を受ける傾向があります。そして、その人物の指示を受け入れて自らの思考や行動を変えるものです。
例えば、プロゴルファーにゴルフのスイングを教わる場合を考えてみましょう。たとえ自分が社長だったとしても、クラブの握り方やスイングの仕方まで、プロゴルファーの指示には素直に従うのではないでしょうか。これはプロゴルファーという、その分野の「専門性」に対して信頼を置き、影響を受けているからだといえます。
このように考えると、リーダーがメンバーに対して影響力を発揮したければ、当該業務において「経験が豊富である」「専門知識がある」「適切な判断ができる」など、メンバーに専門性を信頼してもらうことが前提となります。
しかし最近、どの企業でも「メンバーよりもリーダーの方が常に高い専門性を持っている」ということが難しくなっています。例えば、自分が異動になって、別の部署のリーダーになった場合は、部署のメンバーの方が自分より専門性が高いということが往々にしてあります。そういう状況では専門性での影響力を発揮しにくくなりますが、リーダーシップの源泉は専門性だけではありません。ほかの4つの影響力の源泉を発揮するように努めればよいのです。
影響力の源泉(2)「人間性」
仮にあなたが、専門性が欠けているリーダーだったとしても、人間的に魅力のある人物であれば、メンバーはその指示に従う傾向があります。リーダーは、「人間として魅力的であれ」ということです。
では、人間的魅力というのは何によって形成されるのでしょうか。その要因は、大きく分けて4つあります。
1.身体的魅力
顔立ちや表情から髪型、服装などの身なりに至るまで、人は外見的な魅力によって相手に好意を抱く傾向があります。
ここでいう外見的な魅力とは、容姿が端麗かどうかという問題ではありません。清潔感を保ち、周囲から好感を持たれるような外見でいることが大切だということです。メンバーから「外見的に素敵」と思われるように、その魅力に磨きをかけましょう。
2.態度の類似性
賛成、反対の態度が自分と類似している人に共感を覚える傾向のことを指します。
趣味が合う、嗜好性が似ているなど、いわゆる「似た者同士」は、お互いを認め合うものです。巨人ファン同士が仲良くなったり、喫煙者同士が仲良くなったりということがこれにあたります。
3.自分へのポジティブな評価
人は自分のことを認めて高く評価してくれる相手に、好感を抱く傾向があります。
自分をポジティブに受け入れてくれる相手には、人間的魅力を感じて、その人から影響を受けるものです。
4.空間的近接
「身近な存在の人」に親近感を持つことです。
顔をよく会わせる人や、同郷の人に親近感を覚えることは、誰しも経験があるのではないでしょうか。
「人間性」という影響力を手に入れるためには、これら4つの要因を意識して、自分を磨き続けることが大切です。







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