コンビニ棚から消費が見える

2008年9月3日

【5】入り口付近に女性誌が置いてある理由とは?

 プライベートな話で恐縮ですが、私の実家は大阪で靴店を営んでいます。私は幼少の頃から、店の中でチョロチョロと歩き回り、商売の邪魔をしていました。その当時、店の切り盛りをしていた祖父母がよく言っていたものでした。「商売はオンナが重要」と。

 この言葉を思い出すたびに、「昔から商売の基本は変わらない」と感じます。これは、商売の2つの原則が含まれた非常に重みのある言葉です。その原則とは、

・客としての女性を大切にする
・従業員としての女性を大切にする

の2点です。

 コンビニの店舗レイアウト(棚作り)は、2回目の「巧みな人間誘導力」でも解説しましたが、さらに詳しくみていくと、「客としての女性を大切にする」店舗レイアウトになっていることが分かります。コンビニの店舗レイアウトは、女性客を強く意識して作られているのです。

 例えば、入り口のすぐ脇で展開している雑誌売り場などが顕著です。コンビニの雑誌売り場を頭に思い浮かべてみてください。コンビニに入って最初に目に入る雑誌は、女性誌ではありませんか。

 雑誌の棚は、入り口から、女性誌、情報誌(テレビ番組情報誌など)、マンガ雑誌、男性誌(スポーツ誌や週刊誌)、ギャンブル誌(パチスロ関連など)、いやらしい本、と並んでいるケースがほとんどだと思います。

 女性誌が並んでいる棚の後ろを見ると、「女性化粧品」が陳列されているはずです。ほかにも、生理用品やパンストといった女性向けの商品があるはずです。コンビニの入り口は、「女性コーナー」として展開されているのです。

 ちなみに、男性誌の後ろには、少ないながら男性の化粧品や肌着などが置かれています。

 では、どうして入り口に女性コーナーを設けているのでしょうか。

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このコラムについて

コンビニ棚から消費が見える

みなさんはコンビニを何気なく利用していると思いますが、その「凄さ」を知っている人はほとんどいません。コンビニは、季節や天候、消費者の行動心理などを徹底的に分析して、商品の発注から陳列、販売方法まで、緻密なシステムで運営しています。
そこで、この連載では、コンビニの高度なシステムを紹介するとともに、コンビニから得られる消費行動を解説していきたいと思います。

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