
職場で席に着いたらとりえず5分間だけ机の整理をしてみよう。仕事のウォームアップになり、その後の作業効率が高まる
職場に着いてすぐ仕事に取りかかれる調子の良い時はいい。けれども、何となく仕事に気が乗らない時もある。そんな時は、仕事のウォームアップに5分間だけ単純な片付け作業をすると、身体が仕事の「ノリ」を思い出してやる気が出てくるものだ。
片付けをいつもきちんとしている人なら、ちょっとした掃除をしてみよう。身体を動かすことと、5分間という短い時間に限定することが重要だ。メールを書くといった知的な作業はできるだけ避ける。ウォームアップを超えてしまうからだ。
また5分を超えて本格的に片付けにかかるということもしない。5分経ってもさらに片付けたいと思ったら、きちんと片付ける時間をスケジュールに組み込もう。
ベストセラー『脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める(築山節)』の習慣6に、「忙しいときほど『机の片付け』を優先させよう」という提言がある。確かに机の整理は、脳の中の整理にもつながるし、きれいに片付いた机だと仕事が快調に進む。「なるほどそうだ」と納得するのだが、自分を省みると、片付けがうまくいった試しがない。知人や同僚を見ても思うのだが、片付けが苦手な人は多い。
ライフハックでそこを気軽に乗り越えられないかと試行錯誤して気がついたのだが、片付けが苦手な人は片付けを大きな仕事にしてしまいがち。片付けが苦手な人がいざ意気込んで片付けを始めると半日から1日かけて没頭してやってしまう。結果的に逆効果ではないかと思えるほどだ。
そこで片付けをこまめに少しだけするというのはどうだろうかと思いついた。とりあえず5分間だけやってみる。あるいは目星をつけた書類の山を1つだけ片付けてみる。意気込まないようにすればいいのだ。
ちょっとだけ片付けをやってみて分かったのは、片付けが進むことより、身体を使って仕事に少しずつ関わるというウォームアップの効果の方が大きいということだ。スポーツで最初にウォームアップをするように、仕事でもウォームアップの時間を作ると、その後の作業の効率が高まる。
身体を使って作業をすれば、やった分だけ目に見えるのもよい。知的な作業だと、結果が見えない時があるし、結果の評価が難しい。身体を使った動作ならやった分だけはっきり分かる。それからきちんと仕事の時間に組み込まれると、その「ノリ」で仕事が動き出す。
テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。1990年前半友人と翻訳・テクニカルライティング事務所を経営。1994年末、インターネットによる遠隔地業務可能に合わせフリーランスとなり沖縄に移住。2002年東京に戻り現在に至る。「日経クリック」(現在休刊中)で10年間Q&Aを担当。日経トレンディネットネットで起きてる最新トレンド、およびGoogle調査隊のコラムを執筆中。著書、『ブラウザのしくみ』(技術評論社)、『Ajax実用テクニック』(ナツメ社)など。





